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「オープニングのバハ・カリフォルニアの完璧なレギュラーブレイク。『世界にはこんな波が存在するんだ』って度肝を抜かれました」
東京・世田谷でカリフォルニアをベースとしたサーフカルチャーを発信する、ブライン。1990年後半から2000年代にかけてリリースされた作品はほぼチェックしたと話す、ストアマネージャー吉岡さんのベスト・サーフフィルムは『ザ・シードリング』だ。ショートボーダー×パンクロックがメインストリームの時代。ジョエル・チューダー、デヴォン・ハワード、デーン・ピーターソンといったロガーを16ミリフィルムで撮影し、トミー・ゲレロやレイ・バービーなどのゆるい音楽を採用。この革新的なサーフフィルムとの出会いが吉岡さんの将来を決定づけることとなる。
「当時、サーフィン=スラスターだったんだけど、ザ・シードリングを観てすぐにミッドレングス、ロングボードに乗り始めた。この作品があったからこそ、いまの自分があるといってもいいくらいだし、カルチャー視点でいえばシングルフィンログやオルタナティブボードの普及に大きな影響を与えた。シードリングは実生という意味を持つけれど、20年の時を経て世界の海でしっかり花開いているよね」
NO.1 THE SEEDLING
ワイキキビーチでロングボード、パイプラインでガン、ウィンダンシーでミッドレングスを自由自在に操るジョエル・ チューダーの姿はサーフィンの多様性を切り開いた。現代のサーフシーンに多大な影響を与えたベストシーンのひとつといえるだろう。「どんな波、どんなボードでも同じように波に乗るジョエルを観て衝撃を受けた。“本物のサーファー”とはなにか? その答えを教えてもらった」
監督:トーマス・キャンベル 1999年/ 63分
NO.2 ENDLESS SUMMER
「終わりなき夏を追いかけるというサーファーのすべてを凝縮した作品。ロバート・オーガストとマイク・ヒンソンのサーフスキルにも注目です」。サーフフィルムの金字塔をNO.2にチョイス
監督:ブルース・ブラウン 1966年/93分
NO.3 BIG WEDNESDAY
「カッコよさって時間が証明してくれる」と吉岡さん。シングルフィンログを手にし、トランクス1枚でビッグウェーブに挑む3人の青年。半世紀の時を経てもなお、彼らのスタイルは色褪せない
監督:ジョン・ミリアス 1978年/119分
NO.4 CRYSTAL VOYAGER
ジョージ・グリノーがまだ見ぬ波を求め、船をつくり旅をするドキュメンタリームービー。グリノーが撮影したチューブの映像とピンクフロイドの「Echoes」との融合は世界的評価を得ている
監督:デヴィッド・エルフィック 1972年/79分
番外編 紅の豚
「ポルコ・ロッソを観ていると、男のあり方を思い出させてくれる。 何百回も観ているから、いいところでDVDが飛ぶのよ。テレビでやるって聞いたときは、仕事を早く切り上げて帰路につきました(笑)」
監督:宮崎駿 1992年/93分
(Blue.93「BEST SURF FILMS」より抜粋)
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