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試合でもフリーサーフィンでも変わることのないエレガントなスタイルは世界中のサーファーの憧れ。抜群のサーフィンとチャーミングな笑顔で男女問わず多くのファンを持つステファニー・ギルモアに独占インタビュー。旅や時間、サーフィンにまつわる興味深い話とアンバサダーを務めるブライトリングへの想いを聞かせてくれた。
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── これまでにたくさんの旅をしてきましたよね。
「完璧な波を追い求めて20年ほど世界中をまわってきたわ。とくにこの15年間はワールドサーフリーグ(WSL)のツアーに参戦しているからね。世界有数のサーフタウンにコンペティターとして何度も訪れることができる私たちは本当に幸運だと思う。だってそんな特別な場所に親友や家族のような存在ができて、毎年舞い戻るたびに彼らや彼女たちに応援してもらえるのよ」
── うらやましいです! 印象深かった旅とその理由は?
「とくにすばらしかったのはインドネシアでのボートトリップ。30年以上にわたって大海原でリーフブレイクの研究をしながら、新しいポイントを発見しつづけてきた最高の水夫たちがいるのよ。彼らの知識や何気ない会話を聞いたことが、私にとってもっとも楽しく本質的と思える旅の瞬間だったわ。彼らは海図やうねり、天気のチャートを丹念に読んで波のコンディションを把握する。そんな彼らの船に自分と同じようにワクワクしているサーファーたちと一緒に乗り込んで、ひと晩中海上を旅するの。大洋のど真ん中や離島の沿岸にある完璧な波の目の前で目を覚ます朝を心待ちにしながらね。最高にクレイジーでめちゃくちゃエキサイティング! 本当に楽しい旅よ。そうしていいポイントを見つけては、一日中すばらしい波に乗りまくる。船に戻ってくると、私たちがサーフィンをしているあいだに水夫たちが釣っておいてくれた魚介が新鮮なセビ−チェ(魚介のマリネ)になって振る舞われる。夜はいろんな話をみんなでわかちあう。やがて各々眠りについて、目が覚めたらまた最高な波が目の前に広がっている……。旅の間、ずっとその繰り返し。信じられないほど特別な体験だったわ」
── 昨年のオリンピックを含め、日本にも何度か来ています。 思い出に残っているできごとを教えてください。
「日本は私が訪れてきた多くの場所とまったく文化が違うとてもおもしろい場所。食べ物も人も私をシンプルにハッピーにしてくれるわ。いい波もあるわよね。でも私の心にとくに強く残っているのは、東京という街の活気。日本人の親しい友人がいて、彼女が東京に暮らすユニークな人たちと引き合わせてくれたの。そこで出逢った彼らが生きている特別な東京を味わう機会があったのよ」
── 世界中を旅するなかで、どのように時差に対処していますか?
「時差についてはあまり考えないようにしてる。ただ飛行機に乗り、眠れるときに眠り、太陽とともに目を覚ますようにする。海に入ることが時差の影響をリセットする助けになってくれているわ」
── 有限で、誰にとっても平等な時間に対してどんなことを意識していますか?
「”時間を意識せず、時間に縛られずに生きること” と ”一瞬一瞬を大切に意識ながら生きること” は等しく重要だと思ってる。私の人生には競技や遠征の移動、仕事の調整など時間を厳しく意識しなければならないことがいろいろとある。でも、自分を時間の制約から完全に解き放つことで手に入る真の自由というものがある。さっきボートトリップの話をしたけれど、私たちはあの旅のあいだ ”1日” という時間を ”太陽の動き” と ”昼夜のコントラスト” という完全に感覚的な認識でのみ把握していたの。お腹が空いたら食べ、疲れたら休み、もっとサーフィンをしたいと思ったら波に乗りつづけ、もっと本を読みたいと思ったら本を読む。太陽が昇ってきたら起きて、とにかく自分の心のままに時間を使う。そして陽が落ちれば、たっぷりと楽しみ尽くした1日を終えて自然と休息したくなるものよ。それが私が愛する真の自由」
── 試合中はどんな気持ちですか?
「時間に縛られないことと同じく、私は競技中の1秒、一瞬が勝負となるあのキリキリとする緊張感と興奮を味わうことも大好き。たとえば残り3分という時間のなか、成し遂げなければならないことに自分なりの優先順位をつけ、8〜10点という高得点を狙うとき。そんな切羽詰まったときでも、母なる自然がどんな波を私に与えてくれるのかはまったくわからない。私は波を読む力を最大限発揮して、冷静に、忍耐強く自分を保たなければならない。目の前に現れたこの波がラストチャンスだろうと最初に来た波に乗ったものの、アベレージ程度のスコアしか出せずに残り30秒。後ろを振り返れば、次に完璧なセットが来ていたなんてことがある。正しいチャンスを待てず、最初の機会に飛びついてしまったがための負け。そんな状況において、自分が向きあっていた最大のライバルは時間とおおいなる自然。対戦相手じゃないの。とてもむずかしくて常軌を逸したことであるとともに、すごくエキサイティングな心沸き立つチャレンジだと思うわ。私はそんなサーフィンの側面が大好き。そのような瞬間があるから、私は前へ前へと進みつづけられるのよ」
── あなたが参加している高級腕時計ブランド、ブライトリングのサーファーズ・スクワッドはどんなチームなのでしょうか?
「ブライトリングはとてもクールなブランドよ。私はブライトリングというブランドの築き上げてきた伝統、そして製品の高いクオリティや精度に深い敬意を感じている。サーファーズ・スクワッドの一員であることを心から誇りに思っているわ。自分たちの卓越した技術力を理解しながらも、心に決めた専門分野でより深く学びつづける。そんなふうに進化の手を止めない情熱的な人々ほどクールな存在はない。ブライトリングはまさにそんな存在として、パイロットや冒険家、ドライバー、そして今やサーファーたちを支える至高のツールを生みだしつづけているのよ。ブライトリングのサーファーズ・スクワッドは健やかな海、とくにプラスチックごみによる海洋環境汚染問題について重要なメッセージを世の中に発信してきた」
── 具体的にどんなことをしてきましたか?
「世界各地でビーチクリーンアップを行い、サーファーとして実際にどのような海の姿を目の当たりにしているかを多くの人々と共有してきたわ。今世界中の海洋環境がどれだけ損なわれているか、そのためにどんなアクションが必要なのかという知識と意見を伝えているの。私たちがプロサーファーとしてこうした問題提起をするときに、それを支えてくれるブランドとともに歩んでいけることはとても心強いわ」
── ブライトリングの新作、新しくなったスーパーオーシャンはどんな印象ですか? またどこが気に入っていますか?
「1960年代と’70年代に作られたオリジナルのスーパーオーシャン スローモーションがよりスッキリとした印象ね。モダンな解釈がされていて、伝統的でありながらも生まれ変わっているところがたまらなく素敵。夜光塗料を塗布したしっかりとしたバトンは見やすくて、サーフィンをしている最中瞬間的に時間を把握しなければならないときにとても役立つわ。そして海からインスピレーションを得たという配色が新しいスーパーオーシャンをとても美しいものにしていると思う」
── 今後の目標ややりたいこと、思い描いている未来を教えてください。
「今はWSLのチャンピオンシップツアー(CT)に集中してる。世界タイトルをもうひとつ獲りたいからね。私にはまだまだ大会で戦える自信がある。それとともに、つねに大会で勝つこと以外の冒険も続けているわ。新しい波や素敵な場所を探しながら、いろんなシェイパーの新しいサーフボードを試してるのよ。それぞれのシェイパーが独自のタッチを持っていておもしろいの。まるでアーティストのようにね。コンペティションボードから少し離れて、レールやフィンのセッティングが異なったより自由なフローを持つサーフボードを試すと、自分のサーフィンへのアプローチやスタイルがまったく新しい方向にひらけていく。そこには限界も終わりもない。私はそんなサーフィンの探求の仕方が大好き。ずっと続けていきたいと思ってるわ」
── ところで、どうしたらそんなに美しいサーフィンができるようになるのですか? どんなサーフボードに乗ってもひと目でステファニーだとわかる綺麗なラインを波に描く姿が印象的です。上手に波に乗るコツを教えてください!
「ありがとう!そんなふうに言ってもらえてとても嬉しいわ! 海の様子をどう読み解いて理解すればいいのか、そしていろんな波を乗りこなすための特別な視点について、幼いころから父に教えてもらえたことがとても幸運だったんだと思う。父が与えてくれた知恵や知識が、私なりのサーフィンへの向き合い方の土台になっているのよ。デイブ・ラストビッチやミック・ファニング、ジョエル・パーキンソン、ウェイン“ラビット”バーソロミューに父…… ほかにもたくさんいる地元のものすごく上手なサーファーたちの姿を見ながら、スーパーバンクの最高な波でサーフィンをしながら育ったことも大きいと思うわ。サーフィンに全身全霊を注ぐ彼らのコミットメント、レールターン、バレルライドを間近で見ながら、自分なりのアプローチでひたすら腕を磨いてきたわ。サーフィンには学ぶべきことが山ほどあるけれど、スキルを向上させるうえでもっとも重要なのは、波を ”感じる” 時間を積み重ねること。レールを使いこなしながら、自分なりのターンを引きだすのよ。私はサーフィンの技術的なことを突き詰めるのが大好きよ」
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伝統と新鮮なスタイルが調和した
ブライトリング「スーパーオーシャン」の
新コレクションが登場
1957年に発売された「スーパーオーシャン」は海底探査や軍用向けに開発された屈強なダイバーズモデル。 ダイバーにとってはタイミングが命。そこでブライトリングは水中での活動に必要な機能以外はできるだけ排除したわかりやすいダイバーズウォッチを目指した。不要な部分を減らしたこのウォッチはやがてスローモーションの愛称で呼ばれるようになる。
新しいスーパーオーシャン は人気が高かったスローモーションのデザインコードを踏襲しながらも、セラミックインレイベゼルや鮮やかな色のダイヤルなど現代的な特徴を加えてアップデート。幅広の針とインデックスには蓄光塗料スーパールミノバ®が塗布され、水中でも時間を読みとりやすい。防水性は300m、さらに衝撃や砂、塩水に対する耐性も高いヘビーデューティな仕様だ。ストラップはラバーとメタルブレスレットの2種類を用意してあり、どちらもフォールディングクラスプにより最大15㎜の微調整が可能。ラッシュガードやウェットスーツの上からでもかんたんに装着することができるサーファーにうれしい気づかいも特筆すべきポイント。サイズは36㎜、42㎜、44㎜、46㎜の4種類。さらに素材、カラーなど多彩なバリエーションが取りそろえられていることも新ラインナップの大きな魅力だ。
= 詳細 =
ブライトリング・ジャパン
0120-105-707
https://www.breitling.com/jp-ja/
text ◎ Jun Takahashi
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