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サーフライダーファウンデーション・ジャパンが、国道134号、鎌倉市坂の下付近で下水管破損による汚水が海へ流出しているとの報告を受け、5月2日に付近のサーフポイントの水質調査を緊急実施。
その結果について鎌倉市長からメッセージが届いた。
まずはサーフライダーファウンデーションの調査の結果が以下の通りです。
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採水担当者 佐久間 泰介 SFJ理事
調査担当者 加瀬 年生 衛生化学者
検査日5月2日、検体培養時間48時間
環境省水浴場水質基準 = 水質 AA
各検体の検査結果についてCODは各エリア共に2mg/L以下(ウバガヤ、ゲンコツのCODは0.5mg/L未満)。 塩化物イオンはイナムラでは15797mg/L、ウバガヤでは15853mg/L、ゲンコツでは16230mg/Lであった。清浄な海水の塩化物イオンは約16000mg/Lであり、この濃度を参考にして判定すると、各エリアでは汚水が流入している可能性は極めて低い。大腸菌及び腸球菌共に陰性であった。各検体の水質の検査結果は良好であった。わが国の環境省海水浴場水質基準に適合し、環境省海水浴場水質基準での判定は水質AAと判定した。
以上の判定から、稲村ガ崎〜七里ヶ浜付近はサーフィンには支障のない状態と言えます。
但し、潮流の変化や雨量の増加などの要因で数値が上がる可能があるので、海水の匂いや濁りが気になる場合は、入水を控えてください。今回の発表は安全性を保障するものではありません。SFJは今後も注視が必要と判断し引き続き付近の水質調査を継続します。
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これを受け5月10日、鎌倉市長から届いたメッセージを以下転載。
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平成28年5月10日
サーフライダーファウンデーションジャパン 様へ
鎌倉市長 松尾 崇
稲村ガ崎における圧送管破損事故への市の対応について
今回の事故に関し、市民の皆さんにご迷惑、ご心配をおかけして申し訳ありません。
4月22日に下水の圧送管が破損して以来、やむを得ない措置として、消毒処理をしたうえで坂ノ下の西部ポンプ場東側から、下水を一時的に海に放流せざるを得ない状況になっています。
この破損箇所は、管の下側の地盤が不安定となっているうえ、稲村ガ崎の崖が崩れる危険性が高いことから、破損した圧送管の修復には時間を要する状況です。
このため、緊急措置として4月29日未明に仮設の送水管を国道134号海側歩道上に設置し、七里ガ浜処理場への送水を回復いたしましたが、現時点ですべての量を送水することができない状況です。
市としましては、同日以降連日、送水能力の増強手段について複数の案を並行して検討し、現在は送水管の増設等について、実施に向けた手続きを進めているところです。現時点では、具体的な工程まではできていませんが、早急に着手するよう全力を尽くしております。
また、材木座から稲村ガ崎にかけて、10カ所程度の水質検査を毎日実施し、その結果を皆様にお知らせしていますので、ご理解とご協力をお願いしたします。
鎌倉市水質検査結果
http://www.city.kamakura.kanagawa.jp/kisya/data/2016/20160424.html
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