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伊良湖岬を抱く田原市で定期的にサーフムービー・ショーを開催していた私(フォトグラファーのIragoday)が、友人である林くんから「田原市政20周年で、市民提案事業の募集をしているよ」と聞いたのは、応募締め切りの3日前。
林くんはかれこれ20年来のサーフィン仲間。彼は田原市の観光協会職員として働きながら、障がいの有無にかかわらず子どもたちの海での活動をサポートする一般社団法人「スマイルビーチプロジェクト」の代表理事として、地域活性に取り組んでいる。また、田原市サーフィン協会にも長く在籍していて、ここ5年は事務局として体育協会や行政機関等とも連携していた。
林くんから事業募集の話を聞いた私は、さっそく申請用紙に記入し市役所へ提出。吉報を待った。そして後日、市役所から連絡があり単独でのサーフムービーのイベントは厳しいと言われたが、誘ってくれた「林くん考案のイベントと一緒なら両方採用」と言われ打ち合わせが始まった。
とは言うものの、林くんの提案は田原市のサーフィンの魅力を全国に発信すべく、サーフィン、音楽、ダンス、マルシェといったサーフィン・フェスティバルを伊良湖で初開催したい、という壮大なもの。2人で計画~実行するには規模が大きすぎるため、伊良湖初のプロサーファーである杉原康幸をはじめ、田原市をホームとする多くの方に協力を請い、準備をスタートした。
開催準備が本格化したのは半年ほど前から。イベント専門の中間事業者を入れず、すべて自分たちで準備したのでいろいろと苦労も多かった。林くんは開催地区への事前挨拶、小学校へのチラシ配布、田原市内のお店へのポスター配布、そして連日連夜学生たちとSDGsのモニュメント作成にあたるなど、とにかく頑張っていた。私はサーフィンムービー担当で、来場者が興味を示してくれそうなサーフムービー探しに四苦八苦した。
そして2023年10月22日(日)。秋晴れのなか「田原市20周年記念 SDGs SURFING FESTIVAL」が開催された。サーフィン、ダンス、ミュージック、ビーチマーケット、ビーチフードなど、海風が心地よいビーチで海の素晴らしさを体感できる一日だ。
結果的に、イベントは当初目標としていた3000人を上回る5000人もの人々が来場してくれた。スタッフ一同、準備は大変だったけれど大きな達成感に包まれた。そして会場となった白谷海浜公園をはじめ、素晴らしいロケーションにあふれているこの田原市をあらためて誇りに思う。
田原市はいま「サーフタウン構想」を進めている。この素晴らしい風景と波を資源として、サーファーをはじめとする若者、子育て世代の移住者を増やす施策を進めることで、持続的なまちづくりを目指ししている。田原市での暮らしに興味のある方は、ぜひ気軽に田原市に問い合わせてみてほしい。最大100万円の移住費用負担や、いきなり移住はちょっと…という方にはお試し移住支援補助金などの制度もある。
こうして、田原市20周年の節目となる記念イベントは好評のうちに幕を閉じた。今後の予定はまだ決まっていないけれど、林くんとは「まずは実現性の高い計画を立てながら、いつチャンスが訪れてもいいように準備をしていこう」と話している。
photo&text◎iragoday
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