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シングルフィン・オールスターズ仙台、今年も大盛況でしたね。なにげにBlue.というか僕、静波は初回から見てきて(数回欠席)、仙台は今のところ皆勤賞? かも。最近は仕事というか、なんだか友達に会いに遊びに行っているような感覚におちいってます。で、時間を見つけてはフリーサーフィンしたり、ビールをいただいたり。そんなことが許される大らかさや、点数より笑顔を大切にするところが、このイベントの魅力のひとつなわけです。
僕の記憶が確かなら、もともと鶴さんを軸にスタートしたSFASは、ロングボード本来のクラシックな魅力が薄れつつあったシーンへのカウンターが、その発祥の動機だった気がします。あまりコンペティションに触れることがないBlue.がこのコンテストをフォローするようになったのも、それがきっかけでした。どうかこれからも、そんな魅力を失わずに歩んでいってほしいと願っています。
初回からずっと撮影し続けてきて、もっとも変わったのがエントリーするサーファーたちのライディングの質だと思います。まだシングルフィンの魅力が浸透していなかったSFAS発足当初は、スタビライザーが付いた軽量なロングボードとあまり乗り方に違いがないサーファーが多かった思い出がありますが、年を経るにつれ、シーンが浸透するにつれ、「日常からヘヴィなシングルフィンに乗り込んでいるんだな」と思わせるサーファーが徐々に増えてきています。写真を撮っていると、テイクオフ時のスタンス、ピボット、ターン、トリム、ステップの歩幅、脱力感といった瞬間・瞬間から、日々からだに染みついた所作の違いが見えてきます。
ただ、悲しいかな美しいドロップニーを披露しても、アレックス・ノストのようにノーズまであえて6歩も刻んでノーズへいっても、ヒートで勝てるとは言えません。ジャッジの方々のせいでは決してありません。「遊び心」「クラシック」という“感覚的”な要素は、点数で統一化するなんてできないんです。「ノーズに〇秒いた」とかなら、分かりやすいですが。僕が思うに、その点数にしきれない部分こそ、SFASフリークの多くが愛する「スタイル」の種なんじゃないかな? と思ったりします。アレックス・ノストやタイラー・ウォーレンといったアイコンたちがコンテストの結果に固執しないのは、自分たちの本当の魅力はそこじゃない、と分かっているからでしょう。
コンテストは目標になり、モチベーションになります。出るからには勝ちたいです。でもSFASについては、Blue.は勝ち負けにはフォーカスしていません。いかに「らしさ」を感じさせてくれるか、をいつも楽しみながら見ています。
というわけで、今年もいつも通り参加された方々の写真を一部アップしました。どうぞご自由にもらってください! 個人的に、SFASの写真はモノクロにしてみると、すごく伝わるものがあります。クラシック求道者は、やっぱりモノクロが似合うんです。そんな目線で、この写真たちをご覧いただければ幸いです。
それにしても、オールスタークラスで中山祐樹くんとPIPPENくんがファイナルでしのぎを削るのは、今回で何回目だったんでしょう? ま、そんなレポートは誌面でうちのトロ松が書いてくれると思います。では、本日はこの辺で。
最後になりましたが、主催者のコータくん、そして仙台のローカルの皆さま。今年も楽しい時間をありがとうございました。回を重ねるにつれ、主催者サイドの皆さんの結束力が会場に反映されていくのを感じ、尊敬します。
photo&text Blue. Toida
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