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第1回:活かしきれていない地方の土地に夢を馳せる
すべての夢は想像からはじまる。……そんなコンセプトを掲げ、ガレージハウスや新築、店舗デザインなど多彩な空間プロデュースを手掛ける80プロジェクト。土地探し~デザイン~施工までをトータルで依頼できるのが同社の特徴だ。ある日、土地探しに奔走する代表の石川さんが魅力的な土地に出会った。地方に多々ある活かしきれていない土地を活用し、新しい夢を描けないか? その歩みをレポートする短期連載。題して「ザ・コンベックス」。
一等地にリゾートをつくるより
ストーリーやメッセージがある方がいい
市東重明(プロサーファー):わ、思っていた以上に広いね! 何坪?
石川(80プロジェクト 代表):200坪です。竹に覆われていたのを先日伐採して、僕らも全貌を把握したばかりです。
Blue.:図面の通り凸型ですね。入口が広く奥が細い。
播田(80プロジェクト デザイナー):建築に関わる身としては、こういう土地はならではの発想が湧いて面白いです。ましかくの方が自由すぎて、返って困っちゃう。
Blue. :そもそもなぜこの土地を?
石川 : もとは僕が個人で買った土地なんです。国産の中~大型バイクが購入できるくらいで。
Blue. :えー! 200坪でそれは安い……。一般の人でも十分手に入りますね。
石川 :はい。地方にはこういう土地がたくさんあるので、ひとつのモデルケースとして80プロジェクトでいい活かし方ができるのでは? と次第に思うようになって。
市東 :いいね。活かしきれていない土地、いっぱいあるもん。それが活性化に役立つのはいいと思う。なにより、すでに人気の土地にリゾート作ってもストーリーやメッセージは感じないよね。
Blue. :具体的にはどう活用を?
石川 :今のところ、まずは1組限定の宿泊施設にしようかな、と。土地の条件的には可能です。ただ、それだけでは意味がないので、できれば地元の方々に喜んでもらえる使い方をしたい。地の食材が集まるマルシェやワークショップを開催できたり。サーファー目線ではシェイプ小屋も。そういうこともあり、僕のサーフィンの先生でありローカルヒーローの市東さんにお声がけしました。
市東 :シェイパーに直接オーダーできたり、削る姿を見れたら楽しいよね。一般の人はシェイプを生で見る機会もあまりないし。
プロの手ほどきを受けながら自分のボードをシェイプできたりしたら、さらに夢が広がります。海までは徒歩5分。近隣にはサーフポイントもたくさんあるし、敷地内で焚火やBBQをやってもいいし、来てくれた方が一日めいっぱい楽しめるようにしたいです。夜間の騒音は絶対NGですが。
Blue. : 寝床はどうするんですか?
石川 : 海外からひっぱってきた旧いトレーラーハウスをベッドルームに改装中です。あとは大きめのティピも設置したいですね。
播田 僕は藁を重ねた野外キッチンを作りたいんです。
市東 インドネシアで見たことあるかも! サウナもいいな。
Blue. : 楽しい妄想が尽きませんね。完成はいつですか?
石川 : できれば2022年中には……。
Blue. :館長は市東さん!?
市東 :俺が? じゃあ、まずは俺が住みたくならないとね。ハードル高いよ。Blue.となにかやろう。
Blue. : 望むところです。では、これをもってキックオフで!
(第2回につづく)
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