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DEUS
QUAD by Tappy
◎シェイパー:吉川拓哉(Tappy)
◎ディメンション:5’8″×20″×2 3/8″
◎ライダー:吉川共久pro(173cm/71Kg)、有本圭pro(173cm/65Kg)
◎photography:Nobu Fuku
サーフィンとモーターサイクルという、スリル&スピードに包括される2つのカルチャーを融合し、アーティスティックな世界観を示すデウス・エクス・マキナ。両者の共通項はほかにも、旋回、滑走、冒険心など、体感できるフィーリングがじつに近く、デウスは魅力たっぷりのビジュアルを通して、そのクロスオーバーを描いてきた。さて、そんなデウスのサーフカテゴリーの大きな個性のひとつが“ゲスト・シェイパー”だろう。世界各国の優れたシェイパーたちに呼びかけ、サーフボードデザインのアイデアをシェアし、時にフォーラムを企画するなどして、その発展に寄与しようという試みだ。トーマス・ベクソンやボブ・マクタビッシュ、ジョシュ・ホール、ライアン・バーチなど、名を連ねるシェイパーはとにかく豪華。そんな中に日本人でただ一人、ゲストシェイパーに選ばれているのがタッピーこと吉川拓哉だ。デーン・ピーターソンを筆頭に、彼のサーフボードを愛するサーファーは海外にも多く、その評価がデウスにまで届いたかたちだ。
そんなタッピーが今回のテストライドに用意してくれたのがチャンネルボトムが刺激的なクアッド。フラット気味のロッカーや、(マルチプラグではなく)ウッドのオンフィンをチョイスしたあたりから、彼がサンディエゴをはじめとするクラフトマンの世界に共鳴していることが感じ取れる。ディメンションは5’8″×20″×2 3/8″と、オルタナティブなデザインとしてはボリュームは控えめ。普段ショートボードに乗っているサーファーでも楽しめそうなデザインだ。水を効果的にリリースするために刻まれたボトムのチャンネルは、クアッドと効果的に絡み合い、今回のテストライドでも多彩なラインを描かせた。
★ IMPRESSION ★
Tomohisa Yoshikawa
「とても個性的なビジュアルで、最初に見たときは“どんなやんちゃなフィーリングなのだろう?”とそわそわしたのを覚えています。ところが実際に乗ってみると、その個性的なデザインからは想像できないくらいマイルドでした。それこそパフォーマンス・ショートボードを乗っている時と意識を切り替えることなく操作できるボードです。とにかくスムースで、動きも軽い。チャンネルが生み出す水抜けの効率の良さと、クアッドの万能性がうまくマッチしている証拠でしょうね。今回のトリップでも、カービングからバレルまで、なんでもできちゃうボードでした」
Kei Arimoto
「このボードはなんといってもボトムのチャンネルが特徴的ですよね。ボトムの水の流れを足元で感じながら加速していく感覚はクセになりそうでした。まるでテール側にエンジンを搭載しているかのような加速感。ボード全体にボリューム感がある割に、しっかりとレールが絞られているためストレスなくレールtoレールのサーフィンができましたね。テイクオフも早く、コントロールしやすく、なおかつ加速しやすいので幅広いレベルのサーファーが楽しめると思いますよ!」
ワイルドはルックスとは裏腹に、操作性はスムース。スピードに乗せやすくて動きも軽いという、まさにオールラウンドな性能を示したタッピーのクアッド。どうしてもチャンネルボトムに意識がいきがちだが、そもそものアウトラインはマイルドなラウンドピン・クアッド。日本の匠らしくすべてのディテールを繊細につなぎ、ボリューム感、性能面を含め、総合的なバランスに長けた日本のサーファーにもフィットしそうな一本に仕上がっている。Blue.的にはツインやシングルフィンも見てみたいところ。
=Special Thanks=
デウス・エクス・マキナ原宿
TEL:03-5413-3949
http://deuscustoms.com
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