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HOBIE
Ian Gottron Model
◎Shaper:ゲイリー・ラーソン
◎Size:9’6″ × 23″ × 3″
◎Price:¥269.280(フィンあり)
◎Surfer:宮内謙至(178㎝/64kg)
ピギーなアウトラインを持つ、ワイドテールのノーズライダー。見た目、乗り心地ともにクラシックなテイストがこのロングボードの持ち味だ
フィンはティップが大きめで少し寝ているオリジナルデザイン。ショーロクさんいわく「もう少しコントロールしやすくしたいなら、ピボット系のフィンにしてあげると反応が早くなる」とのこと
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1950年の創業以来、つねにサーフボードクラフトの真髄を追求してきたホビー・サーフボード。創業者のホビー・アルターは1958年に商業的使用が可能なウレタンフォームのブランクスを開発し、当時同社のラミネーターだったゴードン・クラークにクラークフォームを設立させるなどサーフボード・インダストリーの発展に尽力。さらに1960年代のフィル・エドワーズから2000年代のタイラー・ウォーレンに至るまで、いつの時代も優秀なプロライダー兼シェイパーを育てながらサーフカルチャーに深みを与えてきた。そうして現在、市営の公園にはホビー・アルターとフィル・エドワーズの像が建ち、ブランドはサーフィンの枠を超えてカリフォルニアのアイコン的な存在となっている。
ゲイリー・ラーソンは71年におよぶ歴史を誇るホビーのメインシェイパーを任されているシェイピングマスター。名匠、故テリー・マーティンに師事し、歴代モデルのすべてを叩き込まれたゲイリーの腕は言わずもがな抜群。バルサボードからスラスターまで、あらゆる素材やデザインのボードを完璧にシェイプする。カレッジの講師も務めるほど理論的な面を持つゲイリーのシェイプは、完璧に制御された美しさを放つ。
こちらの程よいノーズ幅を持つピグは、2020年にホビーのライダーとなったカリフォルニアの次世代を担う若手ロガー、イアン・ガトロンのシグネチャー・モデル。パラレルなアウトラインと長いフラットエリアを持つボトム形状を生み、ワイドテールがノーズライド時のホールド性をアップ。そしてピンチーなレールが波に食い込みやすいため、ハイラインをキープしたまま長時間のティップタイムが味わえる。過去のあらゆるモデルのシェイプをマスターしているゲイリーだからこそできる、次世代ピギー・ノーズライダーだ。
IMPRESSION
「カリフォルニアの今風のロングボードはテールがリフトしてたり、全体的にクラシックをチューンしたボードが多い。それに対して、このボードは昔ながらの流れをくんだビンテージボードに近い乗り味。ハンセンの50/50だとか、コン・サーフボードのジ・アグリーといったボードのフィーリングに近かったな。薄いノーズコンケーブとフラットに近いロールしたボトム形状で、ノーズライディングしたあとに吹き出されるスピードが速い。今まで自分が乗ってきたVeeがついたボードとターンを仕掛けるタイミングが違ったから躊躇した部分はあったけれど、慣れてくるとターンしたあとの伸びはあるし、安定感がすごく高いボードだなと思った。スマートに、クラシックなライディングをイメージして、姿勢よく乗るようなライディングを求めている人にはフィットするんじゃないかな」
ボードをカールにセットしたときのスピード感は最高に気持ちいい。「パーフェクトなマリブみたいな波で乗ったら最高だよね」とショーロクさん
ノーズにしっかり乗り込んでも、ワイドテールがホールドしてくれるので安定感がある。クラシックなテイストのノーズライダー
全体的に直進性の高いデザインなので、ターンのときはしっかりステップバックすることが大事。重厚なロングボーディングを楽みたい
=Special Thanks=
カイマナトレーディング
0466-25-9990
www.hobie.co.jp
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movie:Masataka Kiyono
photo:Pero
text:Jun Takahashi
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