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JOSHUA KEOGH Typhoon Gun Everyday 8’1″

JOSHUA KEOGH
Typhoon Gun Everyday

◎Shaper:ジョシュア・ケオ
◎Size:8’1″ × 21 3/4″ × 3 1/4″
◎Price:¥247,500〜(フィンなし)
◎Surfer:浜瀬海(166㎝/59㎏)

プランシェイプはクラシカルな丸みを帯びたピンテールのアウトライン。スピードを生むノーズエリア、操作性を高めるテールエリアとそれぞれパートの役割を明確に分けることで、乗る位置を変えながら幅広いコンディションで楽しめるように仕上げてある
爆発的なスピードをコントロールするため、フィンのセットアップは2+1。ボード全体のボリュームに合わせ、センターフィンはややベースの広い6.5インチを使用

ジョシュア・ケオはオーストラリア・ニューサウスウェールズ州メリンブラ出身の33歳。シェイピングのきっかけは19歳のときに訪れた。サーフィン中の事故により背中に重傷を負い、8か月ものあいだサーフィンができなくなってしまったのだ。そこでジョシュアは、当時自分のサーフボードを削ってくれていた地元のマスターシェイパー、テリー・グラスに教えを受けながら、自身や友人のためにシェイピングを始める。さらにトーキーの大学に通う傍ら、レジェンドシェイパーのミック・マッキーやモーリス・コールに師事し、腕に磨きをかけた。ジョシュアはプロレベルのサーファーでもある。そのため、短期間のうちにサーフボード・デザインの真髄を理解し、イメージを形にするスキルを身につけることができた。

そんなジョシュアのレーベル、ジョシュア・ケオ・サーフボードはニューサウスウェールズ州の南海岸にあるパンブラという静かな田舎町にある。メンバーは、師匠から受け継いだ伝統的な手法でサーフボードをハンドシェイプするジョシュアと、世界トップクラスの仕上げを施すクラフツマン、ルーク・マッキルのふたり。経営理念は、時流の試練に耐え、長きにわたって乗りつづけられるハンドメイド・サーフボードを最高品質で少量生産することだとジョシュアは語る。「CNCマシン、安価な素材、大量消費が主流の現代において、伝統的なサーフボード・ビルディングの品質と芸術性は失われてしまった。ハンドシェイプを実践することで、僕はサーフィンの世界の伝統を受け継ぐ。僕のボードを購入してくれたサーファーたちに精神的な意味合いを抱いてもらえるような、最高品質のサーフボードをつくることに力を尽くすんだ。その精神の根幹は、サーフィンへの無条件の愛。つまり僕が取り組むサーフボードづくりは、愛の具現化なんだよ」

今回試乗したタイフーン・ガン・エブリデイは、1〜10フィートのあらゆるコンディションで乗れるようにデザインされている。ジョシュアがビッグウェーブの世界で学んだことすべてと小波用クラフトの要素を掛け合わせたユニークなサーフボードだ。フロントからミドルエリアにかけては、直線的なアウトライン、Vee エントリーからのシングルコンケーブ、そしてフラットなセンターロッカーを併せ持つボトムデザインが融合。その大きなスイートスポットが前方へ走るトリム、スピード、リフトを生み出している。いっぽうテールエリアのアウトラインは急激に絞り込まれ、強めのテールロッカー、ダブルバレルコンケーブとボルテックスVee、2+1のウィドウメーカーフィンセットアップ、薄いローレールと相まって、タイトなターンとグリップ、加速するドライブを実現。あらゆる波を乗りこなすジョシュアだからこそ形にできた、前方はグライド、後方はパフォーマンスに特化したメリハリあるシェイプだ。

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「非常にユニークなボードですね。今日の波だと、何にもしないで横にかっ飛んでるときがいちばん楽しかった。とにかく速いんです。ボードの真ん中から前にかけてボリュームがあって、そのエリアにいるとすごいスピードが出ます。長いレールとエッジをつま先とかかとで踏みながら、波を上下に使っていく動作が気持ちよかった。今日は小波だったのでそのようなライディングが中心でしたが、もっと広い斜面がある波で乗れば、波の上下をさらに活かした大きなターンもできるはず。そんな波で本領を発揮しそうなポテンシャルを感じました。ハワイみたいな面が硬いビッグウェーブや長い波でも試してみたいですね。ボリュームがあるし、あまり縦に攻めるボードではないので、ふだんロングボードやミッドレングスに乗っているサーファーにおすすめしたいです」

ビッグウェーブクラフトを小波に応用したタイフーン・ガン・エブリデイ。いちばんの特徴は、なんといってもハイスピードな走り
ボードのセンターからノーズ寄りがスピードに乗るためのスイートスポット。「前方に乗りながら小さなアップス・アンド・ダウンズでトリムするのが気持ちよかったです」
テールエリアはシャープに整えた、グライドとパフォーマンスの共存を目指したデザイン。「台風の波で大きなターンをしてみたいと思いました」
たとえ小波でも抜群のスピードを得られるので楽しい。その名のとおり、あらゆるコンディションで活躍してくれる1本だ

=Special Thanks=

ライド サーフ&スポーツ
042-656-1973
www.ridesurf.com

***

movie:Masataka Kiyono
photo:Ryo Shimizu
text:Jun Takahashi

BLUE. 103

2024年9月10日発売

湘南 前進するサーフシティ

2024年9月10日発売

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スタッフ募集のお知らせ。Blue.より

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自分でつくってギアへの愛を再確認。パタゴニア「ハンドプレーン・シェイピング・クラス」に親子でトライ!

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