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LARRY CROW
Round Nose
◎Shaper:ラリー・クロー
◎Size:7’2″ × 20 3/4″ × 3″
◎Price:¥199.980(フィンなし)
◎Surfer:宮内謙至(178㎝/64kg)
ノーズからテールまでビシッと入ったフルエッジがシェイプデザインのもっとも大きな特徴。美しいレジンパネルはラリー・クローの真骨頂
ドライブが効くレイクしたフィンをセット。ややサイズのあるフェイスの広い波で、大きなラインを描きたいボードだ
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1960年代、ショートボード革命以前から名門G&Sで働きはじめ、マイク・ヒンソンらとともに長年にわたりサーフボードを作ってきたラリー・クロー。バイオリンのメンテナンスもしてきた繊細な感覚の持ち主で、レジンワークの腕利き職人としてサーフ・インダストリーのメッカ、サンディエゴで引く手あまたのレジェンダリー・パーソンだ。
ピンライン、レジンパネルワークに定評のあるラリーだが、じつは40年近く独自のデザインをハンドクラフトするアンダーグラウンド・シェイパーだ。ラリーは縦に激しく動きまわるアグレッシブなサーフィンを好まない。彼が求めるのは「リラックスしたクローズスタンスで、波のフェイスを優雅にアップス&ダウンして駆け抜ける」サーフスタイル。ラリーは、ボードのどこに立っていてもそのようなサーフィンが可能な独自のデザインを追求しつづけている。
そんなラリーが作るラウンドノーズは、ノーズからテールまで入るフルエッジが特徴的なミッドレングス。ボトムには独自の調整が加えられたシングルコンケーブが施され、フィンエリアからダブルバレルVeeへと変化。それらのデザインの融合により、ボードのどこにいても意のままにレールコントロールが可能になっている。波のフェイスを切り裂きながら、大きなラインを描くことができるスピーディなシェイプだ。
IMPRESSION
「小刻みに動かすボードではないね。ラインをきれいにつないでフロー感を楽しみながら、直立状態で波のセクションを抜けていくようなサーフィンが合ってる。このボードはもっといい波で乗ってみたかった。フェイスが広ければ広いほど波をトレースしやすいボードなんだけど、今日の波はショルダーが短くてコンパクトだし、力もなかったのでちょっと苦戦したかな。だけど、その波にどう対処しようかと考えて、途中でフィンをいちばん前にセットアップした。そうしたらもう少し動きが出るボードになったね。気持ちよかったのはターンの伸び。フィンセッティングを変えてから、最初のセクションでちょっとトリミングを入れてからグンってターンをしたときの伸び感に『お、気持ちいじゃん』というフィーリングがあった。胸くらいあってショルダーが続く波だったら、しっかりボトムに下りてターンしたあとに気持ちいいラインを描けるボードじゃないかな」
エッジが波を切り裂きスピードを生み出してくれる。掘れたセクションも得意なボードデザインだ
シングルフィンなので大きなターンを意識したい。フィンポジションを前に移動すると小波でもコントロールしやすくなる
リップには横方向へアプローチしたい。サーフボードのスピードを活かした優雅なアップス&ダウンズを楽しもう
=Special Thanks=
ニューエボリューションサーフ
03-3841-1826
www.new-evolution.jp
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movie:Masataka Kiyono
photo:Pero
text:Jun Takahashi
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