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McCALLUM
Kimura
シェイパー名:ジェフ・マッカラム
サイズ:7’6″×22″×3″
価格:¥233.200(フィンなし)
ライダー:武藤龍寿(180㎝/76kg)
アウトラインは伝統的なサンディエゴ・エッグ。レールやエッジ、ボトムデザインにマッカラム流のギミックがふんだんに盛り込まれている
今回のフィンセッティングはアクション重視のツインザー。こちらはジャック・ジャンセンがデザインしたフィンだが、キャプテンフィンからマッカラムによるツインザーも販売が始まった。
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コロラド州に生まれたジェフ・マッカラムは大学に通うため、18歳でサンディエゴへ移住するとすぐにサーフィンに魅せられた。サーフィンを始めると同時にシェイプをしたいと考えたジェフはクリス・クリステンソンの工場のドアを叩き、アルバイトをさせてもらうことに。昼間は工場の掃除やサーフボードのパッキング、ランチの手配まであらゆる雑用をこなし、夜になるとクリスのシェイプルームを借り、独学で学んだシェイピングを実践する日々を送る。そうして気づけばシェイピングだけでなく、グラッシング、フィンアップ、ポリッシュなどすべての工程をこなすプロの腕を身につけていた。
ひと目で彼のものとわかるビークノーズやチャイムデッキといったオリジナリティあふれるデザインを生み出し、今やオルタナティブシーンの聖地であるサンディエゴを代表するクラフトマンのひとりとなったジェフ・マッカラム。独特のドライブ&フローを感じさせるシェイプ、そして美しいレジンワークが施されたサーフボードは世界中に多くのファンを持つ。
今回試乗したのは、クークボックスでジョエル・チューダーとジェフのコラボのより生まれたエッグ、「Kimura」のリファインバージョン。ロールから始まり、シングル〜ダブルコンケーブに繋がるボトム形状はコントロール性が高く、さらにシモンズのスクープノーズを取り入れることでパフォーマンス性をアップさせている。そしてフルボキシーのレールはターンの際に大きな反発を起こし、爆発的な加速を生む。このように安定感のある長さと幅を残しつつもスピードとレスポンスに特化した、一見レトロなルックスからは想像できないアクションを繰り出せる1本だ。ちなみにモデル名の「Kimura」は、「鬼の木村」の異名を持つ伝説の柔道家、木村政彦を尊敬するジョエル・チューダーによるネーミング。
IMPRESSION
「フルボキシーのレールがいちばんの特徴です。アップス&ダウンズのときに、レールの反発をうまく使って走れたときのスピード感がすごい。今回のフィンセッティングはツインザー。ツインザーはリップに当て込んだときの抜けがいい。フロントのフィンに早く水が当たるのでコントロール性が高いのですが、小さいから先に抜けてくれて軽さも感じる。でもリアのフィンがしっかり効く。日本はパワーの弱い波が多いので合ってますよね。どちらかというとショートボードをメインで乗っていた人が素直に楽しめるボードだと感じました。ミッドレングスでもアクションをしたい方におすすめです。とはいえ、シングルフィンにすればチーターファイブで走るような乗り方も楽しそうです。よりパフォーマンスしたいときはツインザーで乗って、ちょっとトロい波ではシングルフィンを選ぶとおもしろいと思います」
ボキシーレールをうまく使ってターンをすれば、マッカラム特有の爆発的なドライブ&フローを感じられる
スクープノーズとツインザーのコンビネーションによる軽快なトップアクションも「Kimura」の持ち味
全体的にターンを重視したデザインだが、長さと幅は十分にあるため安定感も抜群。そのため落ち着いてアクションできる
=Special Thanks=
ニューエボリューションサーフ
03-3841-1826
www.new-evolution.jp
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movie:Masataka Kiyono
photo:Yuichi Toida(Blue.Magazine)
text:Jun Takahashi
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