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by 9GATES
#6
(Blue. 75号/誌面連動コラム)
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新年明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願い致します。今年もいい波にたくさん乗りたいものですね。私個人としては「チャレンジ」を今年のサーフィンのテーマにしようと決めました。新年最初のコラムは、縁起のいい窓の話を。
明るい陽が降りそそぐ、窓の大きい開放的な住まいは、みんなが憧れる素晴らしいものですよね。自然や環境との一体感を感じることのできる窓とはどういうものなのでしょうか? 一般的には新築やリノベーションなどで窓を考えるとき、ついつい大きく、数も多く設定してしまいがちです。ところが、インテリアのバランスや景観、そして空調効率を考えるとそれが必ずしもベストとは言えないのです。また、マンションなどの場合、建物強度の問題で窓を設置できない場合もあります。
そもそも窓に求められる機能とは何なのでしょうか? それは主に3つ。採光、景観、換気です。逆に言えば採光、景観、換気のどれにも当てはまらないのであれば、窓を作る必要性はほぼありません。以前作ったホテルでは、角度を計算して看板などの人工的なものが一切見えず、空と椰子しか見えない窓を設置しました。最近では、ダイニングに座ってスカイツリーを眺めるためだけの窓をつけたり。古くから日本には借景という考え方がありました。窓を設定する際に角度と視点を工夫する事で景観を最大限に活かすことができます。ぜひ図面上だけでなく周囲や景観を計算した窓作りをおすすめします。
マンションや賃貸で新しく窓を設置するのははなかなか難しいですよね。私はよくトリック・アートのような方法で、あたかもそこに窓とその向こうの景色があるようなアートを設置します。額縁を窓のように作るのです。これは明かり取りでも使われる方法で、ダミーの窓を曇りガラスにして窓の先に電灯をつけるというやり方です。例えばトイレや浴室が暗い時などに用いると良いです。気持ちも窓があることで明るくなります。限られた環境でもテクニックを駆使することでサーファーズ・ハウスを実現することができます。また光、温度、風通しと風水の重要な要素に窓は大きく影響するのです。
「心は五感が作る」
皆さまにとって今年も良い年になりますように。
持田 智之
株式会社9GATES 代表取締役
1976年福岡県生まれ。不動産業界でトップセールスマンとして活躍し、 2005年に上京。2009年に「9GATES」を設立。「劇的な生き方を」というミッションを旗印に掲げ、現在はマンション開発やリノベーション事業の他、ライフスタイルプロデュースなど、不動産というハードにとらわれない事業を展開している。趣味はサーフィン、トライアスロン、料理。
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