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MOONSHED(ムーンシェッド)。
それはフォトグラファーの木頃裕介が葉山にある自宅横に建てた小屋の名前だ。由来は「月がよく見えるから」。
MOONSHEDは木頃にとって仕事場であり、創作の場であり、国内外の仲間たちが持ち込むカルチャーのショールームである。ウエットスーツ、陶芸、藍染など、空間の風情は巡る季節のように移ろいゆく。
今回紹介する2冊写真集の発想も、この小屋から生まれた。
単発ではなく継続的なプロジェクトとしてやっていくために、木頃は新たに発起したインディペンデント・パブリッシングの屋号も原点であるMOONSHEDとした。
かくして、MOONSHEDから木頃裕介の写真集『TROPICS』と『HIDEAWAY』がリリース、合わせて葉山の「Books&Gallery 海と本」にて写真展が開催されることになった。
写真展は、2023年12月にアメリカ東海岸のビーチを題材にした『TROPICS』、2024年1月にアメリカ西海岸にフォーカスした『HIDEAWAY』の作品を展示。もちろん写真集も販売される。
20世紀初期に建てられたアールデコ様式のリゾート表現、トロピカル・デコの風情が色濃くのこるアメリカ東海岸。一方、西海岸にあるカリフォルニア州サンタバーバラから東へ入ったオーハイ・バレーは、美しい丘と山々に囲まれた、現代ボヘミアンたちのハイダウェイだ。
木頃裕介はどんな発想でこの2つをプロジェクト第一弾のテーマに選び、そして2冊にわけたのか。
写真展や写真集を通して、そのインスピレーションを楽しんでほしい。写真展には本人が在廊する日もあるはずなので、木頃本人とそんな会話を楽しむのもよさそうだ。なお、写真集はいずれも¥3,300での販売となる。
information
木頃裕介写真展
『MOONSHED』
◎会期:2023年12月10日(日)~ 2024年1月28日(日)
◎会場:Books&Gallery 海と本
◎営業:水・木・金・日
◎時間:13:00~17:00(日曜は12:00~17:00)
◎住所:鎌倉市長谷3-12-11 つたやビル3F(江ノ電「長谷駅」から徒歩3分) >>> ACCESS
木頃裕介 Yusuke Kigoro
1982年生まれ。横浜出身、葉山在住。学生時にサーフィンやストリートアート、写真の世界に夢中になり、当時アレッジドギャラリーの影響を受け、写真暗室作業やZINEの制作、旅や創作に明け暮れる。2008年サーフィンと作品制作のためカリフォルニアへ。そのときの写真がサーフィン誌に掲載されたのを機にフォトグラファーの道を志す。2009-2011年には中沢功一氏に師事。以後、ボードカルチャーや自然を背景とするメーカーやセレクトショップの広告ビジュアルを中心に活動中。近年は写真を表現のひとつして捉え、Think globally, Act locallyをモットーにさまざまな表現で文化の継承と発展を目指している。2023年、インディペンデントパブリッシャー『MOONSHED』として本の製作をスタート。
写真集はオンラインでの購入も可能。遠方の方は下記URLへアクセスを。
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