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パタゴニアのサーフアクセサリーが3年ぶりにリニューアル。マーケティング担当に最新プロダクトのアップデートポイントを尋ねてみた！

持続可能な天然ゴム“ユーレックス”を使用し、環境インパクトの低いウエットスーツを展開するパタゴニア。サスティナブルな歩みを続けながらも、つねに機能性を追求している彼らは今季あたらしいデザインと素材にフォーカスしたサーフアクセサリー（ブーツ、グローブ、ヘッドキャップ）をリリースした。約3年の歳月をかけて改良を重ねた最新作。そのアップデートポイントをブランドのマーケティングを担当する牧野さんに尋ねてみた。

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Blue.　2016年に植物由来の天然ゴム（ユーレックス）を主原料にしたウエットスーツ、その翌年の2017年にはウエットスーツと同様の環境にやさしい素材を用いたブーツ、グローブ、ヘッドキャップをリリースされました。パタゴニアでは、どのくらいの周期でプロダクトにアップデートを加えているんですか？

牧野　ウエットスーツのカテゴリーにおいて、まず初めにフルスーツ、その次に春夏のウエット（シーガルやロンスプ、タッパーなど）、そして最後にサーフアクセサリーの順でアップデートを行っています。サーフアクセサリーは2021年にアップデートされたので、今回が3年ぶりになりますね。

Blue.　２シーズン前に発売されたフルスーツの変更点が、今回サーフアクセサリーにも踏襲されたということですね。

牧野　その通りです。まずブーツ、グローブ、ヘッドキャップの共有のアップデートポイントとして表地の変更が挙げられます。これまでリサイクル・ポリエステルを採用していましたが、今季からリサイクル・ナイロンに切り替えました。

Blue. リサイクル・ナイロンに変更したことでどんな利点が得られるのでしょう？

今回の撮影場所となったパタゴニアサーフ東京／アウトレットには、サーフアクセサリー、サーフボード、ウエットスーツが豊富に取り揃えられている。経験豊富なスタッフからアドバイスを受け、お気に入りの一点を見つけたい

牧野　以前より柔軟性と伸縮性が向上しています。しかし柔軟性という点ではリサイクル・ポリエステルの方がすぐれているイメージが強いと思いますが、生地の折り方を見直すことでリサイクル・ポリエステルに勝るとも劣らない柔らかさを実現しました。前回のモデルも用意したので、一度比べてみてください。

Blue.　たしかに今季のモデルの方が柔らかいですね！

牧野　それと耐久性もアップしていることも見逃せないポイントですね。

Blue.　サーフアクセサリーやウエットスーツはもちろん、サーフボードのフォームにEPSを採用するなど、“耐久性”に並々ならぬこだわりを感じます。

牧野　サーフボードもウエットスーツも消耗品と呼ばれることが多い一方で、プロダクトを末永く愛用いただくため工夫を凝らす努力を惜しみません。本国アメリカでは製品開発を担うファクトリーと製品修理を担うリペアファクトリーとの距離が非常に近く、両者は頻繁にコミュニケーションをとっているようです。リペアファクトリーに蓄積された修理事例、そしてアンバサダーからのフィードバックを得て改良を重ねているんです。

Blue.　表地のほかにどんな変更が加えられているのでしょうか？

牧野　今季リリースしたブーツ、グローブ、ヘッドキャップの中で、ブーツがもっとも変更が加えられています。これまでベルクロ仕様とソックス仕様のふたつのタイプを展開していましたが、今回からラインナップをひとつに絞ることにしました。双方の長所をいいとこ取りした一足に仕上げられていて、特徴的なのはアシンメトリーのバンドです。足の甲にしっかりフィットしてくれるので長時間のサーフィンもノンストレスです。そして裏地に目を向けるとジェリー・ロペスのカモフラ柄が施されていて、また起毛素材の毛足がやや長くなっているんです。