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千葉南房総で活躍する大野靖幸プロと、湘南を拠点に活動する宮崎出身の梅野紘聖プロが参加し、M&M CALIFORNIA CLASSIC協力のもと開催されたサーフボードインプレッション。
サーフボードはカリフォルニア屈指のシェイパーのものが揃い、SOURCE、NINE LIGHTS、JIMMIE HINES、ANDREINI、BRINKなどがラインナップ。
当日は腰前後の波だったのものオルタナティブボードが持つあらゆる魅力を体感できた一日となった。
<<ANDREINI>>
Leenouh 6’0″
カリフォルニア・エルグラナダのレジェンドシェイパー、マーク・アンドレイニが削る、回転性を重視したミニシモンズ。
マークが削る通常のミニシモンズは、“ミニシモンズのお手本のよう”と高く評価されているが、このボードはボトムをシングルtoダブルに、クアッドセッティングにしたことで、よりターンがしやすくなっているモデルだ。
当初はアンドレイニのチームライダーであるボブ・リーノ用に考案されたモデルだったが、その性能が高く評価され、正規モデルとしてラインナップされた。
大野プロは6’0″でオーバーフロウだったが「動かしやすい!」と好評化。
チョイスとしては普段選ぶミニシモンズのサイズより、少し長めを選ぶくらいでも良い。
<<BRINK>>
The Fancy Free regular foot 5’4″
カリフォルニア・サンクレメンテでシェイプからラミネートに至るまでの全工程を自身で手掛けるクラフツマン、ドナルド・ブリンク。
ここ最近ではヴィスラのクリエイター&イノベイターに抜擢され、今年はグリーンルーム・フェスティバルにも選出。
そんな彼の真骨頂でもあるアシンメトリーボードを梅野プロがインプレッション。
レギュラースタンス用のボードとして開発されたこのボードは、写真でご覧のとおり、バックサイドに苦手意識を持つサーファーにぜひ乗ってもらいたい逸品だ。
ちなみに、後日宮崎の頭オーバーの波でもテストした梅野プロはこのボードを改めて絶賛していた。
<<NINE LIGHTS>>
Mini Bob 5’2″
短くても最大限まで確保されたストレートラインにより、圧倒底なスピードを実現したミニシモンズ。
Blue.インプレッションページでも一度紹介したこちらのモデルは、カリフォルニア・ハンティントンのクラフツマン、ジェフ・ベックによる人気モデル。EPSを天然ウッドでコーティングしたモデルも有名で、いわゆる純クラシックというより、積極的に先進的な要素を取り入れるオルタナティブな気質が強い。
ロング並みの幅を持つボードだが、フィンセッティングの工夫により、動きは、まさにショートボードの様。通常、ミニシモンズのフィン形状は4層だが、ミニボブは9層の片面フォイル。これによりフィン外面のラウンドが強くなり回転性も向上しているというわけだ。
<<SOURCE>>
Seed 6’3″
カリフォルニア・サンタクルズのシェイパー、ニック・パランドラーニが、ドノバン・フランケンレイターのサーフィンからインスピレーションを受け開発したというシングルフィン。
スタンダードなアウトラインのシングルフィンだが、ボトムエントリーはミッドなスライトロールから、シャローシングルコンケーブ、そしてリバーススパイラルVeeに。
この細かく細工されたコンケーブがシングル特有の“クルーズ感”と、ニックのシェイプらしい“軽い動き”を発揮する。
パフォーマンス性の高いシングルフィンをお探しの方にはぜひおすすめしたい一本だ。
<<JIMMIE HINES>>
Mini Simmons 5’5″
スタイルマスター、スコッティ・ストップニックと仲が良く、そんな彼も絶賛しているカリフォルニア・ハンティントンのシェイパーがジミー・ハインズだ。
ミニシモンズとフィッシュを足して2で割ったようなデザインはまさにその両方の乗り味を体感できるのが最大の魅力。
そして、ディープなダブルコンケーブは健在に、これぞジミー・ハインズともいえるスピードを味わっていただきたい。
ディケールがジミー・ハインズのものではないのは、ロサンゼルスの陶器で有名な『Kat & Roger』がアートワークを施しているから。
その他にも写真集『バンライブ』のフォスター・ハンティントンなど、あらゆるクリエイターたちに支持されているのもまたジミー・ハインズの個性である。
<<SOURCE>>
Loose Tooth 5’4″
前述したニック・パランドラーニが考案した、SOURCE版ミニシモンズ。
今回は波のコンディションが良くなくなった最終ラウンドにテストしたこともあり、そのパフォーマンス性を発揮することなく終えることになった。
最大の特徴はこのムーンテールで、テールの両端の角がターンのきっかけを作り、クイックな動きを実現する。
個性あふれるオルタナティブボードが一同に集まった一日。
スモールウェーブだったものの、ある意味では日本のアベレージ・ウェーブでも楽しめることを痛感できた一日でもあった。
とはいえ次回はソリッドな波でのインプレッションをお届けします。
大野プロ、梅野プロ、他関係者のみなさま、地元のみなさま、ありがとうございました!
THE IMPRESSION – Blue. TEST RIDE CLUB from EZL on Vimeo.
Surfer ◎ Yasuyuki Ono / Hirotoshi Umeno
Photo ◎ Kaoru Fujimoto
Movie ◎ Ryohei Fujita
=Special Thanks=
M&M CALIFORNIA CLASSIC
TEL:043-211-7304
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