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ライフスタイルに沿った
正しいクイーバーの選び方を伝えたい
オープンからまもなく10周年を迎えようとする東京・世田谷のブライン。店長の吉岡さんは、前職の会社員時代からサーフボードの敏腕バイヤーとして、その目利きを長きに渡り育んできた人物だ。
「ちょうど2000年前後あたりに、ジョエルたちが手がけ始めたグッドカルマなどのプロトタイプに触れる機会を得て、大きな衝撃を受けました。自分もそれまでサーフボードと言えばスラスターしか乗ってこなかったので。過去、余りにも短い期間にさまざまな実験が行われたトランジション期のサーフボードデザインの中で、何を再評価すべきかを探る総復習みたいなことが行われ、結果、現在のオルタナティブなデザインの定着につながったと思います。シーンの移り変わり前夜に本物に触れられたことは、自分のサーフィン人生にとって、とてもインパクトの大きな出来事で、ショップを切り盛りしていく際の礎になっていることは間違いありません」
オープン以来、吉岡さんがもっとも敬愛するクリス・クリステンソンを中心に、マニー・カロが主宰するマンダラ、マニーの奥さまクリスティーンが主宰するファロウなど、ハンドシェイプと生粋のカリフォルニア・メイドにこだわったサーフクラフトをすべて試乗し、それらの個性を理解した上でカスタマーへ紹介している。
サーフボードのおかげで自身のサーフィンがより良く変わっていく体験を過去に何度も通過してきたからこそ、ライフスタイルに沿った正しいサーフボード選びをみなに伝えていきたいと強く意気込む。
「例えば週末サーファーと、海沿いに住むサーファーとでは、当然海にいられる頻度に差があるので楽しみ方も変わるはずです。仮にその日がプアなコンディションであったとしても、『波なかったな~』ではなく、『小さかったけど楽しかったな!』ってポジティブに一日を終えるには、道具選びはホントに重要です。ショートボードにこだわる方も多いですが、サーフボードデザインの歴史を紐解いていけば、やはりロングボードやミッドレングスほかオルタナティブなデザインに辿り着くのが必然です」
さまざまなサーフボードを体験するのは楽しいが、所有できるサーフボードの本数が限られる方、40代からの中堅世代には、自身のサーフィンライフの主軸になる究極の3本を早い段階で見つけて欲しいと力説する吉岡さん。
「『ロングボードはもう少し歳を重ねてから乗り始めればいい』というような話しをよく耳にしますが、60~70代でロングボードをスムースに乗りこなしたいなら、早めに取り組むべきです。ロングボードをクールに乗りこなすのはむずかしいので。最後に読者のみなさんには、自分が多大なる影響を受けた故・大野薫さんの言葉を送りたいと思います。“青春をムダにしないように、良い板を!”」
ちなみに吉岡さんが自身のために熟考する究極の3本は、下で紹介しているクリステンソンのフィッシュとミッド、そしてロングボードにはグライダーの要素が強いクリフモデルを迎える意向だ。ご参考までに。
Reccomended by Brine
『 BRINE 』
◎住所: 東京都世田谷若林2-41-7
◎TEL: 03-6805-2973
営業: 12:00~20:00
休み: 月曜
[取り扱いブランド]
Christenson Surfboards, Mandala Custom Shapes, Furrow Surf Craft, Captain Fin, Catch Surf, Beached Days, Aidentify Wetsuits, Axxe Classic, Yellow Rat, Gentemstick
photo◎Kuniyuki Takanami
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