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素人シェイプで身の程を知る【工程編】

素人シェイプで身の程を知る【工程編】

【ストーリー編】でシェイプに至る背景やら雑感を記させていただいたので、ここではその工程をご紹介。でも、本当にお伝えしたいのはシェイプのやり方ではなく、サーフボードができるまでの道のりの長さ、そして緻密さ。とくに、シェイプが終わりグラッシング以降の工程は本当に長い!(しかも紹介している工程は半分程度かと) でも、どんなにいいシェイプも、それ以降のクオリティが低ければすべて台無し。テールに入れたエッジもボトムのコンケープも、ラミネートやサンディングの技術が低ければ正しく表現されないのだ。写真は素人の私がやっているけれど(大変さを代弁したいから)、工程を通して、シェイパーはもちろん、裏方のグラッサーをはじめとするクラフツマン、そしてハンドクラフトのサーフボードへのリスペクトが少しでも深まれば幸いです。では、どうぞ。

#01
Shaping

すこしは学んできたつもり
でも実際に手を動かすと
現実は知らないことだらけ

まずはフォームにアウトラインを引くところから。USブランクスの7’4″SP。テールからメジャーを伸ばし今回のレングス7’3″の位置に印をつける
センターから8インチ前にワイデストポイントを設定。アウトラインを決める際の重要なポイントになる
テンプレートをあてアウトラインを引く。上下のセンター、左右のワイデストポイントがずれないように
フォームをカット。アウトラインに沿いつつ、線の内側を切らないよう慎重に……。想像以上に腕が疲れる!
ラインに合わせてきれいにサンディング。のこぎりとちがい少しづつ削れるので気持ち的にはだいぶ安心
いざプレーナー! ぜんぜん均一に削れず、厚さもなかなか薄くならず。削るボリュームは想像以上。最後は「河合先生~」
サンディングはからだ全体を使い、ワイパーのようにノーズからテールまでを均一に掛けていく意識で
プレーナーでレールを落としていく。ド緊張。厚さのメリハリなどは素人レベルではとても表現できず、ざっくりで
プロではないので多少時間が掛かることになっても、プレーナーはざっくり、細かいディテールの表現はサンディングで丁寧に
左右均等になってる? プレーンなエッグだからこそ、粗さは完成度に直結するので神経質にチェック
「ノーズはスタイル出るけど、どうやって落とす?(河合さん)」「げ、そんな細かいところまで思考が及ばず……」スタイルをカタチにする道は遠い
オーソドックスなシングルコンケーブだけど、もともと凸だった曲面を凹にするわけなので、削る量は想像以上
河合さんチェック。僕も撮り手として光を見る目は磨いてきたつもりだけど、シェイパーの目はそれ以上にシビア
サンディングで全体を最終仕上げ。削っては眺めての繰り返し。左右均等を目指すことだけで精一杯
まる一日掛けてなんとかシェイプ終了。河合さんのヘルプがなかったら一日じゃ終わらなかったかも

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