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Blue. チャボさん、お待たせしました。すでにEVOでかなりのラウンド数をこなしていると思いますが、着用感はどうですか?
チャボ 個人的に感じたのは「軽い」ことですね。フルスーツだと考えたらすごく軽いし、疲れません。先日オンショアのコンディションで絶えずパドルし続けたラウンドで、EVOの実力を体感しました。僕も高橋さんに伺いたいことがあります。EVOはなぜリラックス・フィットとジャスト・フィットの2種類があるのですか? (チャボさんはリラックス・フィットを着用)
高橋 まず、HYBRID U-ZIPは肩回りにゆとりのあるリラックス・フィットのみの展開、より生地が薄いHYBRID U-ZIPライトはジャスト・フィットの展開だったんです。それで、シーズン的には両者の中間に位置づけられる2.5mm厚のEVOは、両方から選べるようにしたんです。
Blue. 皆さんリラックスを好むのでは?
高橋 あくまで傾向ですが、ロングボーダーはリラックス、ショートボーダーはジャストを選ぶ傾向にありますね、不思議なことに。
チャボ そうなんだぁ。たしかに体が締まっている若いショートボーダーなら、ジャストフィットを選ぶ気持ちもわかります。僕もプロとして写真を撮られるときは少しでもスタイルよく映りたいですから。一方で、ウエットスーツは体のラインがはっきり出るから、リラックスを選びたい方の気持ちもわかる。
高橋 体格、年齢、見た目のイメージなど基準はさまざまだと思います。こればかりは好みで選んでいただければ。
チャボ さっきバックジップの話がありましたが、バックジップはたしかに着用時のシルエットがきれいです。HYBRID U-ZIPシリーズはフロントジップにしてその雰囲気を受け継いでいるので、クラシックなロングボード・シーンが好きな人にも合っていると思います。EVOは2.5mmという薄さもいいですよね。
高橋 華美にならず上質であることがAXXE CLASSICの理想とするところなので、その点ではシンプル&ミニマルを追求したEVOは正統な進化だと思っています。
Blue. なぜ2.5mmという生地厚になったのですか?
高橋 近年の日本って「春」が短くなったと思いませんか? 冬が終わったと思ったら、一気に暑くなる。
Blue. 言われてみれば……。今日は5月上旬ですが、僕は4月は仕事の都合であまりサーフィンできず、3月いっぱいは冬用のウエットスーツ(4×3mm)でした。ぶっちゃけたところ3mmフルは4月に1回しか着ていません。で、今日の湘南は2.5mmがちょうどよかった。千葉以北にでも行かないと、このままじゃ秋まで3mmをろくに使わなくなってしまいますね……。
高橋 エリアによりますが、今の日本の気候とウエットスーツの性能を踏まえると、関東以南だったら冬は4×3mmまたはオール3㎜の起毛。そして春以降から初夏までは2.5mmが最も使用頻度が高いかもしれません。
Blue. あとは住んでいるエリアに応じて、3mm、2.5mm、2mmから好みの厚さを選択するというわけですね。
チャボ 湘南は2.5mmをかなり重宝するでしょうね。初夏の千葉や茨木でも活躍するはず。で、2.5mmでは暑いと感じたら、ロングジョンやタッパーがちょうどいい季節になっていると思います。
高橋 湘南はまさにそんなイメージです。
Blue. 質問です! これからもHYBRID U-ZIPとEVOは共存していくのですか? だとしたら、どう選び分けるべきですか?
高橋 共存していくと思います。スタンダートはやっぱりHYBRID U-ZIPです。選び方は、リーバイスの501と505を選ぶくらいの感覚でいいと思います。
Blue. わかりやすい(笑)。それぞれのスペックを見比べて、自分の好みに合うほうを選べばいいわけですね。
HYBRID U-ZIP & HYBRID U-ZIP EVO
特徴おさらい
◎累計販売数10000枚超。世界的に評価を得るネックエントリー・システムの傑作
◎計算し尽くされたU字型のファスナーレイアウト
◎背中までフルオープン可能なフラップで動きやすく着脱もイージー
◎ジップの主張を抑えた美しいシルエット
◎高い防水性と肩回りの動きを妨げない運動性能
◎マテリアルはAXXE CLASSICが採用する好みの生地から選択
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◎従来のHYBRID U-ZIPから約30%のパネルレスを実現したミニマムなデザイン
◎シルエットはジャスト・フィットとリラックス・フィットから選択可能
◎パネル点数が減り、生地の伸縮性を最大限に活かしたデザイン
◎2024発夏モデルの生地厚は2.5mm
◎接着面が減ることで接着の剥がれや糸のほつれを抑制。同時に接着剤や縫製糸の使用料を抑えて環境的なメリットも
◎マテリアルは新素材「PCX+」。生地内外にリサイクルナイロンを使用(生地外側88%/内側85.1%)し、環境負荷を抑えながらも高い運動性能を発揮。2024年SSモデル時点ではHIBRID U-ZIP EVO限定で採用
RAIN OR SHINE / 晴雨を問わずカジュアルに外遊びを楽しむためのプロダクト
Dec 4, 2024
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