Tags
ハンドシェイプにこだわるのは
シェイパーのソウルを伝えたいから
「アメリカ東海岸やハワイ、オーストラリアのシェイパーから取り扱いの相談が入ることもあります。でもぐっとこらえて“ごめんなさい”って。僕にとってホーリースモークは、やっぱりカリフォルニアだから」
1970年代のカリフォルニア・スタイルに特化したショップ、ホーリースモーク代表の梶川さんの原点にぶれはない。創業は2001年。国道246線沿いにある現店舗に越してきたのは2011年だ。以来、梶川さんの情熱に比例するかのようにサーフボードのストックが増えていった。多くのファンが“サーフショップとしてのホーリースモーク”を認識するようになったのは、現店舗からだろう。
「創業当時はサーフショップを営むという気持ちはなく、大好きなアメリカのカルチャーを伝えたいと思いショップを立ち上げました。アパレルへの情熱も並々ならぬものがあったので、アメリカの数あるブランドに別注したり、店内はメイドインUSAにあふれていましたよ。ところが、ひょんなつながりからエリック・クリステンソンのボードを取り扱うことになったんです。一発でサンディエゴ・フィッシュの虜になり、僕の探求心に火がついてしまいました」
そこからホーリースモークは皆さんが知る現在の姿へと進化していく。当時のアメリカの音楽やサーフムービーが流れ、こだわりのアパレルとサーフボードが所狭しと並ぶオンリーワンのショップだ。セレクトショップ、ライフスタイルショップ、サーフショップ、すべてが当てはまる。
サーフボードは公私を問わず、カリフォルニア産のボードにとことん乗り込み研鑽を積んできた。スキップ・フライ、スティーブ・リズ、グレッグ・リドル、スティーブ・ブロム、ジョシュ・ホール。近年はジャイブやゴードン&スミス……挙げればきりがない。クラフツマンたちの魂と技術を伝えたいから、ハンドシェイプにこだわるのも梶川さん流だ。その熱量は、やがて通い続けたカリフォルニア現地にも伝わっていった。
「僕のような全身クラシックなヤツはアメリカへ行っても珍しいんですよ。だから一度会ったらみんなが覚えていてくれて、海でもワッツアップしてくれます。人間関係が自然とサーフ寄りになり、ますます現地のカルチャーにどっぷり浸っていきました」
好きが昂じて、とはまさにこのこと。つまりホーリースモークとは、梶川さんのライフスタイルがそのまま反映された姿なのだ。本人がオンリーワンなのだから、ショップだってそうなる。
若かりし頃、サラリーマンとして成り上がった父の背中を見て育った。梶川さん自身も大学卒業後、某大手企業の営業マンとして活躍していた過去がある。
「父の影響を受けながらも、僕は僕にしか描けない生き方を見つけたかった。ホーリースモークの偏愛なスタイルを理解してくれる人は、全サーファーの数パーセントかもしれません。でも、それでいいんです。自分が信じた道をとことん追求できているのだから、僕は本当に幸せです」
Reccomended by Holysmoke
『 HOLYSMOKE 』
◎住所: 神奈川県横浜市青葉区荏田町305-2
◎TEL: 045-914-5573
営業: 12:00~20:00、土日祝11:00~20:00
休み: 木曜
[取り扱いブランド]
Jive Spacecraft、 Steve Brom Custom Shapes、 Shapes and Hulls、 Gordon and Smith、 Liddle Designs、 Andreini、 Axxe Classic、 Surf Grip、 Vintage Clothes
photo◎Yuichi Toida(Blue.)
【I.W.HARPER】I’M HARPER 宮坂麻衣子
Oct 29, 2024
【PHILOSOPHIES】ショップオーナー&アイコンたちのマイ・フィロソフィ
Oct 27, 2024
「カスタマーへのアドバイスは、経験から導き出された確かな答え」 ── 大瀧宣幸(NEW EVOLUTION SURF)
Oct 15, 2024
Copyright © BLUE.ALL RIGHT RESERVED.