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【I.W.HARPER】I’M HARPER 高橋優介

【I.W.HARPER】I’M HARPER 高橋優介

I’M HARPER 〜自己満足に、生きる。〜

Presented by  I.W.HARPER

「誰よりも、釣れない時間を経験している。だからこそ、釣れるようになる」

信じたものに、繰り返し情熱を注ぐ。その姿は輝きを放ち、決して自分のスタイルを失わない。そんな人物を紹介する「I’M HARPER」。今回話を聞いたのは、動画配信やメディアへの出演で人気を集めるプロアングラーの高橋優介さん。プロアングラーの仕事、釣りとともに海で楽しむサーフィンのことなどについて深く語ってくれた。

***

── 高橋さんが得意とする釣りはなんですか?

海のルアー釣り全般ですが、シーバス(スズキ)がメインです。

── 「プロアングラー」とは、どんなお仕事なのでしょうか?

僕の場合は、「ブルーブルー」というルアーメーカーに社員として所属しています。だからまずは、テストしながら釣れるルアーを開発することが仕事です。 竿を自身でプロデュースしたり、釣り糸や釣り針のメーカーとも契約しているので、釣具全般の商品開発とプロモーションを行なっています。あとは、釣りのノウハウやテクニックを雑誌や動画のコンテンツにしています。

── ふだんはどんな生活を送っていますか?

8割が釣りのロケで、2割は自分のYouTubeの編集などですね。最近ようやく少し外注し始めましたが、これまではほぼ全部の動画を編集まで自分でやっていました。

── 生活のすべてが釣りで成り立っているんですね。高橋さんのYouTubeチャンネル『RAD FISHING』のフォロワーは10万人に迫るほどの人気です。制作にあたって、どんなことを心がけていますか?

「釣りって楽しいんだよ」と伝えることです。自然遊びの楽しさを広めたい。そこにいちばん重きを置いています。

── 釣りの楽しさについて聞かせてください。

投げて、釣れるか釣れないかドキドキする。そうして釣れたときがめちゃくちゃ楽しいですね。なんだろう、あの瞬間でしか味わえないものがあって。でも、その感覚に近いものがサーフィン。波に乗ったあの瞬間なんですよね。釣りもサーフィンも自然相手なので、思い通りにいかない。同じ状況は2度とない。そこがどちらもハマった理由ですね。

── では、サーフィンならではの魅力はなんでしょう?

本当に言葉じゃ表せないですよね。無重力感? 本当に唯一無二ですよね、あの気持ちよさは。パドリングして、「波に乗れる!」って思う瞬間のあの感覚……。1回目でハマりましたね。

── プロアングラーを志したきっかけを教えてください。

僕は千葉県の館山出身で、祖父に教わりながら小さい頃から釣りをしていました。シーバス釣りを知ったのが中学3年生のとき。そこからさらにのめり込んで、高校生のときに釣具屋でバイトを始めてどんどん調べていくうちに「プロになってみたいな」という思いが出てきたんです。

── 釣りのプロになるには、どうすればいいのでしょうか?

プロ資格があるわけじゃないので難しい。「メーカーがついたらプロ」「金銭が絡んできたらプロ」「釣り1本で生活できたらプロ」と、人によって定義が違うんです。ユーザーさんから見て「あの人はプロアングラーだよね」と認められることがいちばん大きいかもしれないです。

── なぜプロになれるほど釣れるんですか?

誰よりも、釣れない時間を経験しているからですね。釣れない時間は、上達するうえで大事なことのひとつ。釣れる理由があるのと同じように、釣れない理由もあるからです。たとえば、あるポイントのシーズンの終わりに「もう釣れないだろうな」と思ったら、必ず確認しにいきます。そうして多くの釣れない時間を過ごしながらデータを蓄積し、取材やロケなどで確実に釣らなければならないときに釣れるよう、精度を高めています。

── 釣りとサーフィンを通じて、高橋さんが学んだことは?

いい意味で、あきらめがつくようになりました。生活していると、思い通りにいかなくてイライラすることもたくさんあるじゃないですか。でも釣りとサーフィンって、それが年がら年中。波が立たなきゃサーフィンはできないし、魚がいなきゃ釣りはできない。なので、自分の思い通りにいかないことに対して寛容になりました。

── I.W.HARPER には「Modern Refinement(現代的な洗練)」というコンセプトがあります。洗練されたプロアングラーとは、どのような人だと思いますか?

「毎日仕事前、仕事後に釣りしています」という愛好家の中にはすごく釣る人もいます。でもプロは、カメラの前で釣らなきゃいけない。しかも、ずっと黙っていたら動画はつまらないから、つねに状況をわかりやすく説明しながら釣る。そんな洗練された釣りを見せるには、本当に場数を踏まなきゃいけない。撮影のときでも平常心を保ち、初めての場所でも経験を活かして自分の釣りをハメていく。それをできる人が、洗練されたプロアングラーだと思います。

── ところでお酒は好きですか?

1杯飲んだら顔が真っ赤になっちゃうような家系なので強くはないんですが、お酒を飲む場にいることも含めて好きですね。釣り好きは飲む人が多い。一昔前は「お酒が飲めないと釣りプロになれない」みたいな感じでした(笑)

── 適正なアルコール飲料の飲み方を啓蒙する「DRINKiQ」という取り組みがあります。お酒の販売元がウェブサイトで過度な飲酒の危険性やお酒に関する正しい知識を伝えているのですが、どう思われますか?

すごくいいことですね。信頼できる。僕が所属するブルーブルーは特定の状況に強いルアーをよく作っています。そのルアーの強みとともに弱みを説明すると、ユーザーからの信頼が得られる。そうすることで、ユーザーはその特性をより楽しめるんです。プロアングラーとしても、メリットとデメリットを伝えることは大切だと思います。

── 最後に、ハーパーソーダを飲んだ感想をお聞かせください。

「さっぱりしていて美味しい。とっても飲みやすいですね。クセのある強いお酒は苦手な僕でも楽しめます」

photo◎Kuniyuki Takanami
text◎Jun Takahashi

BLUE. 103

2024年9月10日発売

湘南 前進するサーフシティ

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