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【I.W.HARPER】 I’M HARPER 笹子夏輝

【I.W.HARPER】 I’M HARPER 笹子夏輝

I’M HARPER 〜自己満足に、生きる。〜

Presented by  I.W.HARPER

「生き方でかっこよくなれるのがサーフィンなんです」

自分の信じたものに、繰り返し情熱を注ぐ。その姿は輝きを放ち、決して自分のスタイルを失わない。そんな人物を紹介する「I’M HARPER」に、湘南出身のスタイルサーファー笹子夏輝さんが登場。競技から離れ、赴くままに始めたフリーサーフィンで気づいたこととは。

***

——7歳からサーフィンを始めたと聞きました。

そうですね。親父に連れられて、地元茅ヶ崎の海で。そのあとはアカデミーに入ったり、サーフショップに入ったり、けっこう英才教育だったかもしれません。8歳でアマチュアの大会に出場して、そこでボロ負けしたことがきっかけで競技に目覚めました。負けず嫌いな性格だったんですよね。

——18歳から25歳までプロとして活動されていますね。競技生活はどうでしたか?

いい経験でした。レベルの高い環境に揉まれて、技術やメンタルを成長させてもらえました。それと一番よかったのは、いろいろなサーファーたちと出会えたこと。地元とはノリも考え方も異なる人たちですが、“サーフィン”という共通点だけで仲よくなれました。29歳になった今、過去の実績やつながりが大きな財産になったと実感しています。

——最近はフリーサーフィンに熱中しているそうですね。

最近というか、25歳からずっとですね。VISSLAにサポートされていた時期に、デリック・ディズニーやニック・メランソンの姿を見て彼らのスタイルに憧れちゃって。そんなときに、お世話になっているシェイパーの大場衛さんにフィッシュを削っていただいたんです。そこからオルタナティブボードにも乗るようになりました。静岡・浜松で開催されるクラシックログ・コンテスト「THE ONE」に出場したことがきっかけで、最近はロングボードにもハマっています。

——夏輝さんが思うかっこいいサーファーとは?

軸のある人ですね。人からどう思われようと、自分のスタイルを貫いている人。僕の場合、ファッションやヘアスタイルから自分の世界観を出したいなと考えていて。だからサーフトリップでは一張羅を着たり、出発前に髪を整えたり……。他の人にとったら自己満足と思われるかも思われるかもしれませんが、僕にとっては必須事項。パジャマで旅するなんて絶対イヤです。僕自身が人と接する職業についているから、ということもありますけど。

——では、夏輝さんが感じるサーフィンの魅力を教えてください。

パッケージで楽しめること。フリーサーファーになって感じたのは、サーフィンって波に乗るだけがすべてじゃないんですよね。海の中やビーチ、道中で出会う景色だったり、行き帰りの食事だったり、会話だったり、そういうものも全部含めて“サーフィン”なんだとあらためて気づかされました。

——なるほど。競技とフリーサーフィン、両方を経験したからこそ分かることかもしれませんね。

その価値観は、さっきの「かっこいいサーファーとは」という質問の答えにもかかわってくる気がしていて。僕はレッド・ホット・チリ・ペッパーズというバンドのファンで、なかでもヴォーカルのアンソニー・キーディスが好きなんです。プロサーファーを差し置いて一番好きかもしれない(笑)。実は彼はサーファーなんですが、けっしてプロのようなトリックをするわけではない。でもかっこよくて好きですね。服装や仕草といった見た目や大事にしている哲学が、サーファーとしての彼のスタイルをつくってるのかなと。それも自己満足かもしれないけど。トッププロじゃなくても、かっこいいサーファーはいますよね。

——生き方の話が出たところで、人生におけるモットーも教えてください。

自身を磨いて、洗練していくこと。その上で、“こんなサーファーの生き方もある”ことを若い子たちに行動で示していきたいですね。プロになっても食えないサーファーがいるなかで、サーフィンを仕事にできている一例として、今後見てもらえたらうれしい。

——自分を磨くために、サーフィンの他に取り組んでいることはありますか?

スノーサーフィンとキャンプですね。どちらも2年前、「キャプテンズ・ヘルム」にジョインしてから本格的にするようになりました。スノーはもう、異文化交流みたいな感じですが。雪山というフィールドで、サーファーとは微妙に異なったカルチャーを持つ人たちと滑るので、毎回新しい発見がありますね。一方でキャンプのほうはアパレルの先輩たちと行くことが多くて。「アウトドアで使う道具は、他の誰よりもかっこいいものにしなきゃダメだ」なんて教えを受けることもあります。さっきのスタイルの話と同じですね。

——まさに「自己満足に、生きる」ですね。アパレルといえば小林直海プロとブランドを立ち上げたそうですが。

はい。「DANBUOY(ダンブイ)」という名前で、今年中にニューアイテムをリリース予定です。「DAN=暖」「BUOY=ブイ(浮標)」という2つの単語を掛け合わせた造語で、同じスタイルを追究するサーファー同志でスタートさせました。これから本格始動していくつもりなので、待っていてください。

——ところで夏樹さんは、海上がりや仕事終わりにお酒を飲むことはありますか?

ありますよ。といっても少量ですけど。ウィスキーは度数があるけど、香り高くて好きです。仕事の集まりで飲むこともありますし。みんなで飲むお酒もいいけど、ひとりで少しの量を飲むほうが好みかな。ビーチに行ってきれいな夕焼けを眺めながらしっぽりとか。感受性を高めるような飲み方が合ってるかもしれません。

——飲酒量の話がありましたが、ハーパーでは、アルコール飲料のただしい飲み方を広める「DRINKiQ」を啓発しています。

すばらしいと思います。僕は過去に飲まされて失敗したことがあるので、そこから飲む量を意識するようにしていて。お酒に弱い人も、強い人も、それぞれがハッピーに飲めるようになるといいですよね。

——I.W.HARPERオリジナルカクテルのハーパージュレップを飲んだ感想を聞かせてください。

あ、色気のある香りですね! 炭酸とミントで、口当たりがとにかく爽やか。ビーチで飲んだらサマになりそうです。おいしくてつい飲んでしまいそうです。

photo◎Shuji Nihei
text◎Ryoma Sato

BLUE. 103

2024年9月10日発売

湘南 前進するサーフシティ

2024年9月10日発売

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スタッフ募集のお知らせ。Blue.より

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