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大切なのは実際に見て、
乗って、自分で感じ取ること
代々の家業であるアクセサリーを製作する会社のエントランスに海外シェイパーのサーフボードを並べ、ガレージショップ的に営業を始めて以来、はや20余年。
2000年代後半に、フラッグシップ・シェイパーともいうべきジェフ・マッカラムとの運命的な出逢いを経て、オーナーの大瀧さんが彼との信頼関係を築いていくその傍らで、その姿に共感を寄せるボブ・ミツベンやジョシュ・オールデンバーグらのクイーバーも扱うようになった。
ニューエボリューションサーフは、彼らと重ねてきたコミュニケーションの質と量に比例するかのように、サーフショップとしての比重も少しずつ変化し、現在に至っている。
「特にジェフやボブとはビジネスを超え、ファミリーのようなリレーションシップを長きに渡り育んできました。個性に違いがありつつも、それぞれにその人らしい素晴らしさが詰まったサーフボードをシェイプしていると常々感じています。大胆だけど誠実なジェフ、几帳面でミニマルを極めるボブ。人柄からにじみ出る魅力もプロダクトから感じ取っていただけたらと思っています」
加えて、他にはないニューエボリューションサーフの特異点と言えば、大瀧さん自身のサーフボード・デザインに関する造詣の深さだろう。
それもそのはず、彼はサーフィンを始めたのとほぼ同時期に、その歴史にも大いに興味を抱き、それを深く掘り下げてきた。それは’60年代のロングボードにはじまり、トランジション期、そして’70~’80年代のヴィンテージに至るまでくまなくコレクションし、それぞれの個性を読み解く作業を続けている。
これまで所有してきたサーフボードは実に500本弱、現在も170本ほどを所有し、そのほとんどのボードに実際乗ることでデザインの変化を体感してきた。そういった意味において、大瀧さんから発せられるカスタマーへのアドバイスの諸々は、シェイパーから見聞きした情報をただ伝えるだけではなく、自身の膨大な体験から有機的に培われ、導き出された確かな答えだと言っていい。
大瀧さんは自身の役割として、彼の見識に信頼を寄せるカスタマーからユーズドボードを預かり、新たなオーナーへと橋渡しをする活動も長年続けている。これまでオーナー同士をつないだ数は2800回を超える。ときに試してみたいデザインが出てくれば、自身の糧としてみずから購入し、そのコレクションに加えてきた。
「サーフボードに関して動画や説明文は理解を深める助けになりますが、より大切なのは実際に見て、乗って、自分で感じ取ること。サーフィン一筋で生きられるのがサーファーとしてのひとつの理想のカタチですが、私の場合、登山やクライミングなど他のカルチャーも自分の中で共有することで、より重層的に第六感を養うことができ、結果サーフィンの技術が向上したり、より豊かな人生を過ごせていると感じています。そんな感覚をカスタマーとシェアすることこそ、ニューエボリューションサーフの真の役割だと思っています」
Reccomended by New Evolution Surf
『 NEW EVOLUTION SURF 』
◎住所: 東京都台東区松が谷3-4-10
◎TEL: 03-3841-1826
営業: 14:00~20:00、土日祝14:00~19:00
休み: 木、金曜
[取り扱いブランド]
McCallum, Mitsven, Zamora, Andreini, Klaus Jones, Travis Reynolds, Pinder, Fevr, Aidentify
photo◎Kuniyuki Takanami
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