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THE CONVEX by 80PROJECT
第2回:キャンパーがやってきた!
すべての夢は想像からはじまる。……そんなコンセプトを掲げ、ガレージハウスや店舗デザインなど多彩な空間プロデュースを手掛ける『80プロジェクト』の石川さんが出会った、九十九里某所にある凸型の土地。うまく活かされていない地方の土地で豊かな夢を描けないか? そんな発想からスタートした企画、ザ・コンベックス。
今回は石川さんに誘われて、埼玉県深谷市にあるアメリカ車屋さん『Y-TECH』へ。カリフォルニアさながらの空間とお宝クラシックカーにアドバイザーの市東重明さんも興奮。さて、本日のお目当ては?
「ザ・コンベックス」発想の種になった
キャンパーとの出会い
市東:これはもう完全にカリフォルニアだね。
Blue.:ほんとですね。日本語が見当たらない……。
石川:そうなんですよ。って、僕のショップじゃないんですけど。ここ『Y-TECH』代表の福田さんのこだわりには本当に驚かされます。さておき、今回見ていただきたいのは、福田さんがカリフォルニアで見つけて日本に輸入してくれた、このキャンパーとステップバンです。
市東:いいね~。パームツリーが似合う!
Blue.:どちらも大きいなぁ。この二台をどうするんですか?
石川:一台はザ・コンベックスに置いてお客様のベッドルームにしたいと思っています。ステップバンは、どうしましょうね(笑)。
Blue.:え! 決まってない?
石川:いえ、もともと探していたのはステップバンの方なんです。せっかく建築の仕事をやっているので、経験を活かしてイチから内装を作ってキャンパーに仕上げたいと思って。仕事ではなくプライベートで。前号で見ていただいた千葉のザ・コンベックスの土地と同じく、最初は僕個人で使うための想定でした。それをひっくり返すきっかけになったのが、このキャンパーだったんです。ぜんぶ福田さんのせいですよ(笑)。
福田:いや、ほんとにコンディションが良かったんですよ。ステップバンを探していたら、同時にこのキャンパーと出会ってしまって。石川さんに画像を見せて、どう? って。
石川:その後、実際に現車を見てイメージが一気に広がってしまいました。あの土地をもっと有効に使おう! そう思ってザ・コンベックスの企画がむくむくと。
市東:なるほどね~。2台とも内装はかなり手を入れるの?
石川:はい、ステップバンはもともと商業者で荷台は空っぽなので、まずはシンクなどキャンパーに付いている装備をこちらに移設します。キャンパーの方は、リビング兼ベッドルームに特化した空間にするので、シンクやシャワーはなくていいかな、と。
福田:ステップバンは大きく分けてアルミと鉄の2タイプあるんですけど、こいつはアルミなので腐りにくい。海にも最適ですよ。
市東:トリップいけるね。
石川:はい、ステップバンはトリップへ行ったり、遠方のお客さんとの打ち合わせスペースに使えるような仕様を考えています。市東さんと一緒に出張版市東道場とかもやりたいですね。
Blue.:それは楽しそう! 遊びが仕事になるとはこのことですね。
石川:そうそう、キャンパーの車内にはメンテナンスブックが入っていて、その最初のページに直筆のメッセージが書いてありました。“Hope you enjoy your home on wheels. Lots of love & luck. Mum & Dad”。何代目のオーナーが書いたものかは分かりませんが、両親から子供にプレゼントされた過去があったみたいで。なんだかぐっときて、巡り巡って僕のところに来ることになりましたが、ぜひ意思を継いで、いい使い方をしたいなと思いましたね。
Blue.:そんなストーリーが。クルマにも生涯があるんですよね。まさか日本へ来ることになるとは思っていなかっただろうな。完成が楽しみです。いつ頃ザ・コンベックスへ連れて行くのですか?
石川:その前に土地を整地して、キャンパーを置くための基礎をつくらなければ(汗)。
Blue.:連載はじめちゃいましたからね……待ったなしです。
市東:先にステップバンを仕上げてトリップ記事にしよう。
Blue.:賛成!
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