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2008年の創業時からマジックナンバーのデザイナーを務めた内藤さん。小学生の頃に購入した映画『ゴーストバスターズ2』のサントラに収められていたヒップホップ・アーティストの曲との出会いがきっかけで、高校時代にDJ、20代後半から曲作りを始めた。そして、仲間と一緒に自主製作した7インチレコードが、ア・ベイシング・エイプのデザイナーであるニゴー氏の目に留まる。その後、「ロー・ジャック・スリー」の一員としてエイプ・サウンズからメジャーデビューを果たし、リップスライムやチャラなどに楽曲・リミックス提供を行なってきた。業界の最前線で活躍してきた内藤さんには音楽の道を志すきっかけとなったアルバムがある。
「サンフランシスコを拠点に活躍するDJシャドーというアーティストがいます。当時、僕は彼と同じサンプラーを使っていたんです。どうしたらこんな曲が作れるんだろう? と2002年に発売されたセカンドアルバム『プライベート・プレス』は聴き込みましたね。このアルバムのおかげで洋服だけでなく、音楽でも僕の個性を表現できています。この一枚が僕の音楽のルーツのひとつです」
「早朝のサーフに向かう車内で聴いてもらいたい曲でプレイリストを構成しました。暗い時間に家を出て、日が昇る頃に海に到着する。この自然の流れとリンクするよう、スローなサウンドでスタートし徐々にテンポを上げていく曲順にしています」と内藤さん。’90年代、日本のアシッドジャズシーンを牽引したユナイテッド・フューチャー・オーガニゼイションが、朝をテーマに歌った楽曲でプレイリストが始まる。そして、「ドライブ=疾走感」と内藤さんは考え、タイトなリズムと耳に心地いいコーラスが特徴の『テル・ミー・ワット・トゥー・ドゥ』を4曲目にチョイス! また、アルバムがリリースされる度に必ずチェックするというコモンの作品が8~9曲目に入る。自身のルーツであるブラックミュージックをベースに、朝の時間にマッチする爽やかな音を堪能できる。
内藤祐典
2008年、株式会社 H.L.N.Aに入社。マジックナンバーのデザイナーを務める。並行してDJやトラックメイキングを行ない、音楽ユニット「ロー・ジャック・スリー」の一員としてメジャーデビュー。現在はソロとして活動中。最近の気分のアーティストはリトル・シムズ、ミスター・ジュークス、ジョルジャ・スミス
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photo◎Kaoru Fujimoto
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