menu

Surfside-house

#022 – サーフなお家の実例集

#022 – サーフなお家の実例集

湘南・茅ヶ崎エリアに住むとして、立地で真っ先に優先するのはなんだろう?
通勤・通学を考えての駅近か、サーフィンライフ重視の海近か。いや、街と海を一望する高台という選択肢はどうだろう。絶景のある暮らしを想像してみてほしい。

***

#022

湘南の街と海を望む家
神奈川・茅ヶ崎

リビングの南側にはフルオープンウィンドウが3つ並ぶ。さらにハイサイドライトもあるので採光は申し分ない

玄関の扉を開けてまず驚くのは10帖以上はある広いエントランスホールと、柔らかい光が降り注ぐ明るい吹き抜け、そして正面のフルオープンウィンドウいっぱいに広がる茅ヶ崎の街並みとその先の海景。この空間のゆとりと、窓の外の景色は贅沢の極みだ。

一階には主寝室を含めて居室が三部屋ある。吹き抜けの鉄骨階段を上がると、そこは南向きに3つ並んだ広い全開口窓からたっぷりの日差しが差しこむ26帖もの大空間LDK。

エントランスの吹き抜けは、二階の天井にも勾配がついていて高くなっているので抜け感が気持ちいい。ログはもちろんグライダーも余裕で立てられる。北側の大きな窓からのノースライトが優しい
エントランスホールはベンチを置いてもこの広さ。ボードのメンテナンスなど多目的に利用できそう。全開口の窓を開ければ眺めが最高のバックヤードへ出られる

リビングの奥には小上がりの畳スペースも。すべてのフォールディングウィンドウを開け放つと、段差なく外のウッドデッキへとつながる。

内と外の境目が曖昧で、つねに暮らしのなかに心地よい風が抜けてゆく。このフルオープンならではの開放感は格別だ。

窓を全開にすれば東側のデッキと繋がる2階リビングスペース。奥には小上がりの畳の空間も。階段からスカイデッキに上がれる
キッチンはリビング・ダイニングにいる家族とコミュニケーションがとれる対面式のペニンシュラ・スタイル。グラフテクト社製のハイグレードなシステムキッチンは【波-ie】シリーズのこだわりのひとつだ

一歩デッキに踏み出せば、東に江ノ島、正面に烏帽子岩、西には伊豆半島と、湘南の街と海を望めるパノラマビューが眼前に広がる。視界を遮るものがないので、なにより空が広く感じられる。

ウッドデッキは南側と東側にL字型に張り出しており、とりわけ東側が広めだ。デッキだけでも全部で30帖近くはありそう。

二階のデッキは東側と南側にLDKを囲むかたちでL字型にレイアウトされていて、窓を開け放つことでデッキがリビングの延長になる。その先には湘南の街並みと海を見渡す絶景が広がる
二階のキッチン+ダイニングとリビングとの間に、吹き抜けとワークスペースを挟むことで空間にメリハリをつけた。ダークな色味のウッド張りの勾配天井も全体をシックにまとめている。玄関の上の窓には電動のロールカーテンが付いているので、夜も安心だ

またリビング中央の階段からさらに上れば、そこには9.5帖のスカイデッキが。ここは360度パノラマビューなので、晴れた日の夜は満天の星に癒される。昼夜を問わず外の空間で過ごす時間が増えそうだ。

「デッキや吹き抜けやエントランスホールは、人によっては無駄だと思われるかもしれませんが、逆にそのゆとりを楽しんでほしい。湘南の中でも藤沢や茅ヶ崎は平らな土地が続いていて、高層マンションならともかく、海が見える戸建はまずないんです。でもここは海から少し離れた高台のロケーション。だからこその湘南を一望できる眺めがこの家の最大の魅力ですね。夏はデッキから逗子、鎌倉、江ノ島、茅ヶ崎、平塚の花火がすべて楽しめますよ」

 そう語るのは湘南を中心に物件を手掛ける「湘南波乗り不動産」代表の星さん。社名からもわかるとおり、もちろん星さんも湘南在住のサーファーだ。

江の島から彼方の伊豆半島までを一望。あえて海からすこし離れた立地を選択することで、24時間、海を感じられる理想に近づいた

この家は同社がプロデュースするデザイナーズハウス“【波-ie】シリーズ”の記念すべき一棟目。ネーミングに社名の波を冠したこのシリーズは、高いデザイン性とクラス感にこだわり、海の近くもしくは海の見える好立地で、海やサーフィンに親しむ住まい手に暮らしてもらいたいリゾートのような邸宅を提案するというもの。

吹き抜けを見上げると、一階も二階もウォルナッツ調のテイストで天井を統一し、ハイグレードな印象に
全体的にウッディな設えのメイン・ベッドルーム。ここからも海を見渡すことができる

シリーズといっても規格化された住宅ではなく、そのエリアごとの雰囲気に合わせて間取りはもちろんインテリアの設えもエクステリアのイメージも柔軟に変えていく。例えば藤沢や茅ヶ崎なら明るめのインテリアに、鎌倉だったらちょっとシックで和モダンな趣きにと、その土地のもつ空気感に馴染む設計を心がけている。共通しているのは、地震に備え免震ダンパーを標準装備するという、見えないところでの安全面への心配りだろうか。

高台の好立地に建つ、広いデッキスペースとそこからの眺望が魅力の白い邸宅。茅ヶ崎という土地がらを意識して、エクステリアは明るくモダンなイメージに

働き方が変わってきた昨今、都心から海のある暮らしを求めて住み替える人は少なくない。ただせっかく湘南の戸建住宅に移り住んでも、敷地面積や延床面積が狭かったり、住宅密集地だったり、景色のいい都内の高層マンションからの住み替えだと圧迫感を覚えることもあるようだ。その点この家は敷地、延床ともに面積も広め。それに加えてのこの絶景である。

「本当に海が好きな人は、海に近いところより、海を眺める場所に住むと聞いたことがあります。サーファーかノンサーファーかにかかわらず、そういう方に選んでほしい住まいですね」

海外のセレブリティのコースト沿いの邸宅も、目の前が海のビーチフロントか眺望のいい高台か、その立地の好みは分かれるところ。この家は後者だ。日々、水平線を眺めるライフスタイルは、どんなに素敵なことだろう。

***

DATA

種別:建売住宅
構造:木造在来工法2階建て
敷地:164.40㎡(49.73坪)
建築:69.56㎡(21.04坪)
延床:132.69㎡(40.18坪)
企画:湘南波乗り不動産

エントランス正面に見える窓から屋外へ出るとバックヤードへ。人工芝が敷かれ、ボードのメンテナンスやDIYにもってこい。フェンスの向こうが南側。高台で隣り合う家はなく、湘南エリアを一望できる風景をここからも楽しめる

【この家を手がけた会社】

湘南波乗り不動産
https://shonan-naminori-fudosan.com

photo&text◎Takashi Tomita

BLUE. 103

2024年9月10日発売

湘南 前進するサーフシティ

2024年9月10日発売

  1. アマゾンで購入

  2. 定期購読

  3. バックナンバー

Topic

image

スタッフ募集のお知らせ。Blue.より

Article

自分でつくってギアへの愛を再確認。パタゴニア「ハンドプレーン・シェイピング・クラス」に親子でトライ!

自分でつくってギアへの愛を再確認。パタゴニア「ハンドプレーン・シェイピング・クラス」に親子でトライ!

Impression

Y.U SURF CLASSIC Diva 9’6″

Y.U SURF CLASSIC

Surfside House

#027 – サーフなお家の実例集

自分の手で理想に近づける家

Tags

Read all tag

Pickup

Read more

Tags

Read all tag