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Surfside-house

#025 – サーフなお家の実例集

#025 – サーフなお家の実例集

湘南波乗り不動産の【波-ie】に、シリーズ初のリノベ物件が誕生した。
立地は七里ヶ浜の海が一望できる丘の上。壁を抜いたり、蹴り込みのない階段に
置き換えたりと、多くの発想を重ねることで、家じゅうどのセクションにいても
海がある景色を切り取ることのできる空間が完成した。

***

#025

どの部屋からも水平線が見える家
神奈川・鎌倉

湘南らしさを感じられる立地と、その土地の特性を最大限に生かしたクラス感を感じさせるデザイン――。

そんなフレーズを基本コンセプトに掲げる、湘南波乗り不動産が手がけるデザイナーズハウス【波-ie】だが、今回、シリーズ初のリノベーション物件が鎌倉七里ヶ浜に完成した。

キッチンからの眺め。セカンドとサードフロアを吹き抜ける空間がこの建物の特徴のひとつ。写真右上奥に見えるのがセカンドリビング。手摺りにはガラスがはめられ、視界を妨げない工夫が。全体的に窓が多く建物内に多くの光を取り込むのと同時に、白壁の効果もあって室内は非常に明るい
高級住宅街でもある七里ヶ浜沿いの丘の上に建つ本物件。シンプルでシャープな外観はこの地の景観や雰囲気自体を醸成している一要素。建物は奥行きがあるので内部は外からの見た目よりも大空間

バスケ漫画の聖地として巡礼絶えない鎌倉高校前の踏切からほど近い丘の並びにある好立地。

コンクリート基礎で囲われたガレージには、車2台が収納可能だ。そこから螺旋のステップをふた周り上がると玄関へと辿り着く。

建物は、法面の形状を活かした3フロアという構成になっている。

最上階のバルコニーからはこの絶景! サーファーにとって憧れでしかない

建築法規上では地下1階扱いになるファーストフロア。

玄関ホールへ歩み入ると、向かって右側に収納スペースも確保された6帖余りの洋室があり、ホール奥にはシュークロークがある。

このフロアはこれらの要素のみなので、プライバシーの確保が可能な洋室はゲストルームに用いてもいいし、思い切って部屋全体を広い納戸として使ってもいい。

セカンドフロアに設られたワークスペースのカウンター。PCの画面から目線を外せば海の景色が広がるオフィスはいかが?

セカンドフロア=地上1階となるメインの居住フロアは26帖余りのLDKになっており、センター部は気持ちのいい吹き抜けになっている。

リビングはバルコニーとつながっており、海の方を見て右隣りにはカウンターのついた4.5帖ほどのフリースペースが設けてある。

七里の海のパノラマを目の前にリモートワークもいいが、波が気になって集中できない恐れもありそうだ……!

本フロアには他に、バスルーム、サニタリー、トイレなどの水回りが備わっている。

ダイニングからメインのリビングを臨む。戯れていたブレイクが遠目に見えるバルコニーで波の数々の余韻にひたる

フリースペース背後にある階段からサードフロア=地上2階へ上がると、こちらもバルコニーに面した7帖余りの空間が目の前に現れる。

ここまで上がると、道路を挟んで向こう正面に建つ家々の屋根も視界からほぼ消えて、水平線を遥かに望む絶景が目の前に広がってくる。

この一等室は、夕刻のチルタイムや、昇る朝陽を眺めて過ごすためのリッチなセカンドリビングとして利用してもいいだろう。

サードフロアにあるセカンドリビング。一歩前へ踏み出せばバルコニーからは遮るものが何もない180°オーシャンビュー。右手側は和室になっている

そして海の方を見てやはり右隣り、セカンドフロアにおけるフリースペースと同じ位置には、琉球畳が敷かれた4.5帖の和室が設けてある。

寝転がって夜空を見上げたり、はたまたゲストの寝室としても使い勝手がいいだろう。

サードフロアのセカンドリビングから下階のダイニングキッチンを臨む。キッチンの天井上にあるベッドスペースもやはりガラス面の手摺りを採用し、視点を自然に海側へと向かわせる工夫がなされている

さらに、セカンドリビングの背面には8帖弱のベッドルーム。

2帖ほどのウォークイン・クローゼットも隣りに確保してあって、人目をはばからずの往来が可能だ。

セカンドフロアのバルコニーから絶景にひたる湘南波乗り不動産の星代表(左)と遊びに来てくれた友人のプロロングボーダー、増山翔太さん

「ここの立地の特性は、なんといっても180°パノラマのオーシャンビュー。だから、朝目覚めた時にベッドからも海のある景色が見えるよう、ベッドルームを仕切っていた壁を抜き、ガラス面の手摺りに置き替えたんです。

というのも、この家に住もうとする方は、きっとここをリゾート住居として利用するはず。

そんな仮説を立てた時、スペースを細かく区切ってプライベートを保てる空間を多く造るより、オープンなひとつの大きな空間に仕上げた方が、“らしい”のではないか。

結果、建物の中のどこにいても海が見える稀少な住空間を持つ物件にリノベーションすることができました」

作業スペースも広いキッチン。スペース全体の色遣いもシックで落ち着いた印象。写真から外れてはいるがパントリーも充実

湘南波乗り不動産が手がけるデザイナーズハウス【波-ie】のリノベーション・シリーズが目指すのは、すべてのクオリティを新築注文住宅レベルまで引き上げようと試みる、ハイグレードなリノベーション。

設計を一から考えるのは面倒だけど、一般的な建売じゃ物足りない。そんな方々は、ぜひ【波-ie】を候補のひとつに加えて欲しい。

***

DATA

種別:建売住宅
構造:木および鉄筋コンクリート造陸屋根2階建て+地下1階
敷地:153.93㎡(46.61坪)
建築:61.48㎡(18.61坪)
延床:123.75㎡(37.47坪)
設計:湘南波乗り不動産

エタノールの暖炉はLDKのアイキャッチ。照明を落とした空間でグラス片手に揺らぐ炎を眺める楽しみをどうぞ

【この家を手がけた会社】

湘南波乗り不動産
https://shonan-naminori-fudosan.com

photo◎Pero text◎Isao Negishi(KUJIKA)

BLUE. 104

2024年11月9日発売

DREAM WAVES  うつくしき波の記憶

2024年11月9日発売

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スタッフ募集のお知らせ。Blue.より

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